ドイツ銀行、2013─15年金価格見通しを下方修正

[10日 ロイター] ドイツ銀行は10日、2013─15年の金価格見通しを下方修正した。先月の金価格の急激な調整と同社がドルの見通しを上方修正したことを理由に挙げた。
13年の金価格見通しは1オンス=1533ドルと、従来より6%下方修正した。14年に関しては17%下方修正の同1500ドルとなり、15年は25%下方修正の同1450ドルとなった。
ドルが他通貨に対して今後上昇すると見られ、通貨安に対するヘッジ手段としての需要が減ると予想している。
ドイツ銀行によると、インフレ率が抑制されていることも金価格下方修正の要因となっている。
「米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和(QE)が2013年末までに終了するという予想があることに加え、最近中国・欧州・米国から出た世界景気に関するいくつかの指標が失望する内容だったことを背景に、インフレ懸念が今後さらに後退する可能性が高いとわれわれは見ている」と述べている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab