住友金属鉱山 23年めどにカナダ金鉱山操業へ
住友金属鉱山は21日、カナダの金鉱山の操業を2023年に始めると発表した。鉱山の権益取得で合意した17年時点では、21年の操業開始を目指していたが、金の市況の変動などが影響して当初計画から2年遅れる。高付加価値の金鉱山を保有することで収益の安定化につなげる狙いだが、初期投資額も14億2300万ドル(約1530億円)と4割弱増えるなど厳しい船出となっている。
対象となるのはカナダの産金会社アイアムゴールド社(トロント市)と共同で進めるコテ金開発プロジェクト。23年の操業開始に向けて10月以降に建設を始める計画だ。一方で、計画の遅れについて、同社の朝日弘資源事業本部長は「新型コロナウイルス感染拡大の影響が重なったことも原因」と説明した。