アジアTrend 金まとうインドの主婦 強すぎるニーズに悩む政府
ムンバイ支局 堀田隆文
4月の国際的な金価格急落を受け、インドの金の購入が急増した。インドは世界一の金消費国で、需要は世界の2割を占める。そのほとんどを輸入で賄っており、巨額の経常赤字の要因だ。今回の国際市況の変化は、輸入価格低下による赤字縮小の期待も呼んだが、ふたを開けてみると4月は予想以上に需要が拡大し、貿易赤字はむしろ膨らんだ。インド政府関係者は改めて、金に対する自国の強すぎるニーズに頭を抱えている。
■景気減速でも売れ続ける...