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三千枚の金貨 上 単行本 – 2010/7/17
宮本 輝
(著)
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2010/7/17
- ISBN-104334927165
- ISBN-13978-4334927165
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2010/7/17)
- 発売日 : 2010/7/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 270ページ
- ISBN-10 : 4334927165
- ISBN-13 : 978-4334927165
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,041,885位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。
広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』等著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物一人一人が魅力的で、身近で・・・。わくわくしますよ。
2013年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古で購入しましたが、まるで新品のような状態でした。
内容は宮本 先生著なので言うまでもありませんがとてもおもしろく先が読みたい・・衝動に駆られる長編です。
宮本 先生のものはそういうのがほとんどですが・・
内容は宮本 先生著なので言うまでもありませんがとてもおもしろく先が読みたい・・衝動に駆られる長編です。
宮本 先生のものはそういうのがほとんどですが・・
2013年5月30日に日本でレビュー済み
桜の根本に三千枚のメープルリーフ金貨を埋めた。
場所は和歌山県のどこか。「みつけたら、あんたにあげるよ」―。
物語は主人公の斉木光生が病院で見知らぬ男に告げられるところから始まります。
会社の同僚2人とその病院の看護師だったバーのママの4人で進められる宝探しを軸にしながら、
遥かシルクロードの旅路の話、蕎麦打ちの技術伝承の話、そしてメープルリーフ金貨を埋めた芹沢由郎の話。
せかせかと毎日を生きることとは真逆の視点で生きることの魅力を感じさせてくれ、
読者を飽きさせず上下巻一気に読んでしまいました。
最終的に金貨のありかを見つけた4人ですが、20年間掘り起さずに待とうと決めます。
これから20年の間に金貨以上に大切なものを見つけるために。
主人公の斉木光生が目にしたシルクロードの旅路では長遠な時間の経過なくしてはありえない風景ばかり。
それに比べたら20年などあっという間です。
20年という長い間を「待つ」。
自分には到底できないなと思いましたが、
心臓の鼓動がいつもよりゆっくりしたものになるような感覚がしました。
場所は和歌山県のどこか。「みつけたら、あんたにあげるよ」―。
物語は主人公の斉木光生が病院で見知らぬ男に告げられるところから始まります。
会社の同僚2人とその病院の看護師だったバーのママの4人で進められる宝探しを軸にしながら、
遥かシルクロードの旅路の話、蕎麦打ちの技術伝承の話、そしてメープルリーフ金貨を埋めた芹沢由郎の話。
せかせかと毎日を生きることとは真逆の視点で生きることの魅力を感じさせてくれ、
読者を飽きさせず上下巻一気に読んでしまいました。
最終的に金貨のありかを見つけた4人ですが、20年間掘り起さずに待とうと決めます。
これから20年の間に金貨以上に大切なものを見つけるために。
主人公の斉木光生が目にしたシルクロードの旅路では長遠な時間の経過なくしてはありえない風景ばかり。
それに比べたら20年などあっという間です。
20年という長い間を「待つ」。
自分には到底できないなと思いましたが、
心臓の鼓動がいつもよりゆっくりしたものになるような感覚がしました。
2013年4月15日に日本でレビュー済み
今回の長編もミステリータッチ。ナゾの入院患者から「三千枚の金貨」の打ち明け話を聞いた中年男が、いずれも職場の「三銃士」と呼ばれる同僚2人、および銀座のショットバーのママの計4人でその1億円相当の金貨の所在を探る、といういかにも宮本輝らしい設定で物語が始まっていく。
とはいえ、話は痔瘻の治療、シルクロード旅行の追憶、京料理のグルメ話、大穴馬券のゲット、ゴルフ上達法、骨董の魔力など、四方八方に広がったり、収束したりで、自在で一見気ままな展開。これら変幻自在な物語をつむぐ名人芸ともいうべきうまさを堪能しながら、いつのまにかページを繰っている、といった上巻の読了となった。
とはいえ、話は痔瘻の治療、シルクロード旅行の追憶、京料理のグルメ話、大穴馬券のゲット、ゴルフ上達法、骨董の魔力など、四方八方に広がったり、収束したりで、自在で一見気ままな展開。これら変幻自在な物語をつむぐ名人芸ともいうべきうまさを堪能しながら、いつのまにかページを繰っている、といった上巻の読了となった。
2010年11月26日に日本でレビュー済み
どこかにある桜の木の下に埋められた三千枚の金貨をめぐる物語。著者の作品らしく、情景や人間性が深く、具体的に描かれていて楽しめた。
今回はメインテーマである三千枚の金貨の話よりもシルクロードの話やゴルフの話、蕎麦の話が多かった気がする。金貨の隠し場所を話した芹沢由郎という男の生き様を紐解くために過去を回想して話を盛り上げたにも関わらず、金貨探しや闇金融の人間との関係があっさりし過ぎていたのが残念だった。それでも、人間同士のつながりや心理描写がリアルに描かれていたので十分読み応えがあったのだが、ちょっと物足りなかった。
今回はメインテーマである三千枚の金貨の話よりもシルクロードの話やゴルフの話、蕎麦の話が多かった気がする。金貨の隠し場所を話した芹沢由郎という男の生き様を紐解くために過去を回想して話を盛り上げたにも関わらず、金貨探しや闇金融の人間との関係があっさりし過ぎていたのが残念だった。それでも、人間同士のつながりや心理描写がリアルに描かれていたので十分読み応えがあったのだが、ちょっと物足りなかった。
2013年1月15日に日本でレビュー済み
著者の大フアンで、すべての作品を読んでいるが、この作品は、淡々と話しが進んで行くのに、なかなか、感情移入ができない。だが、由夫の過去が、語れるアタリから、がぜん面白くなってくる、さすが宮本輝である。
2010年8月22日に日本でレビュー済み
小説ネタとしての面白い素材を、全部ぶちこんでしまったような話。
大人なら男女を問わず楽しめる現代お伽噺にもしてしまっていて、
ずるいずるいと思いながら、一気に最後まで。
手練手管にはめられてのお楽しみ夏休み用読書となってしまった。
引用の井上靖の「乾河道」の詩の最後の<…人間の生涯のなんと短き、わが不逞、わが反抗のなんと脆弱なる!>も
はじめとおわりに出して、スパイスの仕上げも上々
サービス精神旺盛なる小説である。
大人なら男女を問わず楽しめる現代お伽噺にもしてしまっていて、
ずるいずるいと思いながら、一気に最後まで。
手練手管にはめられてのお楽しみ夏休み用読書となってしまった。
引用の井上靖の「乾河道」の詩の最後の<…人間の生涯のなんと短き、わが不逞、わが反抗のなんと脆弱なる!>も
はじめとおわりに出して、スパイスの仕上げも上々
サービス精神旺盛なる小説である。
2010年7月30日に日本でレビュー済み
「三千」という言葉に魅せられてこの本を手に取った。ページをめくり「和歌山県」という文字に背中を押され、買った。そんな動機で読み始めた。「桜の木の根元にメープルリーフ金貨を埋めた……場所は和歌山県。みつけたら、あんたにあげるよ。」そういって始まる物語。ちょっとミステリアスな出だしだ。
読み始めると、斉木がタクラマカン砂漠周辺の旅の様子を語っていた。四方に広がる天山山脈の峰々の間の危険な道、様々な民族の小集落、そこで生まれ、生き、死ぬ。そこには恋、争い、家族愛、嫉妬、策謀、裏切りがあり、つつましく生涯を終える者もいれば、待望を抱いて都をめざす者もいたであろう……と。そこに来た途端、不思議な思いに駆られた。
それら風景は自分の心の中にスッポリ納まっているものなのではないだろうかと。灼熱のような猛暑も、乾ききった喉を潤すオアシスも、蜃気楼のような青年も、ゴビ灘、乾河道、沙竜といった自然現象も、すべて自分の心の投影が現実の風景なのかもしれい……。そういう見方で読むと、物語の味が変わってくる。読み手の心一つで、小説の内容が変わるから不思議だ。
それに、自分の知らない話や地名、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンという名のシャンパンの由来、ヘミングウェイのダイキリ(説明はないが)のような逸話を知るにつけ、それらに線を引いたりチェックすれば、ひょっとしたら三千になるかもしれない。いや、それ以上かもしれない。読み手が見つける金貨の正体はそれかもしれない……。
そんな思いが著者と読み手との間に駆け引きを起こさせ、胸を膨らませてゆく。逸る心を抑えながらも、今、下巻に手を伸ばそうとしている自分に気づく。
読み始めると、斉木がタクラマカン砂漠周辺の旅の様子を語っていた。四方に広がる天山山脈の峰々の間の危険な道、様々な民族の小集落、そこで生まれ、生き、死ぬ。そこには恋、争い、家族愛、嫉妬、策謀、裏切りがあり、つつましく生涯を終える者もいれば、待望を抱いて都をめざす者もいたであろう……と。そこに来た途端、不思議な思いに駆られた。
それら風景は自分の心の中にスッポリ納まっているものなのではないだろうかと。灼熱のような猛暑も、乾ききった喉を潤すオアシスも、蜃気楼のような青年も、ゴビ灘、乾河道、沙竜といった自然現象も、すべて自分の心の投影が現実の風景なのかもしれい……。そういう見方で読むと、物語の味が変わってくる。読み手の心一つで、小説の内容が変わるから不思議だ。
それに、自分の知らない話や地名、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンという名のシャンパンの由来、ヘミングウェイのダイキリ(説明はないが)のような逸話を知るにつけ、それらに線を引いたりチェックすれば、ひょっとしたら三千になるかもしれない。いや、それ以上かもしれない。読み手が見つける金貨の正体はそれかもしれない……。
そんな思いが著者と読み手との間に駆け引きを起こさせ、胸を膨らませてゆく。逸る心を抑えながらも、今、下巻に手を伸ばそうとしている自分に気づく。