本のタイトルからただの金投資を推奨する内容と思って購入しなかったら残念なことになっていた。
著者は現在、米、EU、日本の中央銀行がおこなっているリーマンショック後の量的金融緩和政策について詳しく考察している。
膨らみ続ける中央銀行のバランスシートに潜在するリスク、特に将来の出口戦略に伴って起こりうる制御困難な金利上昇をどうするのか、アベノミクスという言葉がすっかり定着して思考停止に陥っている日本人に警鐘を鳴らしている。
信用膨張するペーパーマネーに対して金(ゴールド)をヘッジとして考えている人には是非お奨めします。
90年代の金価格の低迷、今年4月の金の暴落についての説明がわかりやすい。
バフェットが金を投資対象とみない話は有名だが、ジム・ロジャースは子供のためにしっかり金を買っている。 ソロスは通貨であれ、金であれ、動くものであれば投資対象にするアニマルで、ポジショントークも怠りない。 PIMCOのビル・グロースはQEに懐疑的で金を推奨していたが、最近、米国債投資をまた推奨している。 その理由はFRBがFF金利を低金利で維持すると投資家に予想させるフォーワード・ガイダンスにより、膨張した想定元本のレバレッジ解消をもくろんでいる。
この流れは2030年位まで続くだろうとビル・グロースは予測している。
インド、中国の実需を考えれば金価格は下値限定的と思っても良いのでは・・・。
追記:今日、2015.1.09は特別なニュースに遭遇した。
ジョージ・ソロスがPIMCOからJANUSへ昨年9月移籍したビル・グロースのファンドに5億ドル預けていたことが報道された。ビル・グロースは欧米、日本のQE政策を批判している。また週刊東洋経済のインタビューでジム・ロジャースは「安倍が日本経済を破綻に導く」と語った。

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急騰前の金(ゴールド)を買いなさい 単行本 – 2013/5/31
亀井 幸一郎
(著)
金(ゴールド)の第一人者が「今、金の世界で起こっていること」を読み解く。
金価格の下げ局面こそ買い場だ。金より株など、ほかの投資対象のほうが魅力的に映る環境となった。
金市場に対する欧米の投資家の関心は薄れ、金価格はだらだらと下げている。しかし、そこが買い場になる。
新興国による旺盛な買いが入り、中でも中国人民銀行は値下がりを待っている。
金融市場に比べ金市場は小さく、人民銀行の買いが明らかになるだけで金価格は急騰してしまうことになる。
したがって静かに国民に金を保有させて、中国が金保有量でも主導権を握る作戦だ。
金を取り巻く歴史も踏まえながら、金の世界の今と未来をわかりやすく解説する。
金価格の下げ局面こそ買い場だ。金より株など、ほかの投資対象のほうが魅力的に映る環境となった。
金市場に対する欧米の投資家の関心は薄れ、金価格はだらだらと下げている。しかし、そこが買い場になる。
新興国による旺盛な買いが入り、中でも中国人民銀行は値下がりを待っている。
金融市場に比べ金市場は小さく、人民銀行の買いが明らかになるだけで金価格は急騰してしまうことになる。
したがって静かに国民に金を保有させて、中国が金保有量でも主導権を握る作戦だ。
金を取り巻く歴史も踏まえながら、金の世界の今と未来をわかりやすく解説する。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社廣済堂出版
- 発売日2013/5/31
- ISBN-104331516687
- ISBN-13978-4331516683
商品の説明
出版社からのコメント
日本の財政が行き詰まり、金融危機が起これば、急激な円安、株価下落をもたらす。
円安は生活コストを上昇させ、見合った給料はもらえず、生活水準はどんどん下がる。
円建て金価格は上昇するが、それは「悪い上昇」だ――
ユーロ圏、アメリカ、中国の最新動向から金価格の行方を予測、
円安・株高に浮かれる日本の投資家に警鐘を鳴らす一冊。
円安は生活コストを上昇させ、見合った給料はもらえず、生活水準はどんどん下がる。
円建て金価格は上昇するが、それは「悪い上昇」だ――
ユーロ圏、アメリカ、中国の最新動向から金価格の行方を予測、
円安・株高に浮かれる日本の投資家に警鐘を鳴らす一冊。
著者について
亀井幸一郎(かめい・こういちろう)
マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表取締役。
和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業後、山一證券、
マネー・マネジメント・インスティチュート(MMI)、ワールド ゴールド カウンシル(WGC・本部ロンドン)を経て、
1998年に独立。2001年より現職。
「史観と俯瞰」をモットーに金融市場から商品市場、国際情勢まで幅広くウオッチ。
講演活動も精力的にこなす。日経CNBCテレビ「デリバティブ・ワールド」、ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」、月刊ネットマネーで市場分析を行う。
著書に『純金争奪時代 金に群がる投資家たちの思惑』(角川SSC新書)など。
マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表取締役。
和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業後、山一證券、
マネー・マネジメント・インスティチュート(MMI)、ワールド ゴールド カウンシル(WGC・本部ロンドン)を経て、
1998年に独立。2001年より現職。
「史観と俯瞰」をモットーに金融市場から商品市場、国際情勢まで幅広くウオッチ。
講演活動も精力的にこなす。日経CNBCテレビ「デリバティブ・ワールド」、ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」、月刊ネットマネーで市場分析を行う。
著書に『純金争奪時代 金に群がる投資家たちの思惑』(角川SSC新書)など。
登録情報
- 出版社 : 廣済堂出版 (2013/5/31)
- 発売日 : 2013/5/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 4331516687
- ISBN-13 : 978-4331516683
- Amazon 売れ筋ランキング: - 502,327位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,171位一般・投資読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金は今買わないで、いつ買うのか? 「今 でしょう!」 なぜか?そう感じました!
2013年7月19日に日本でレビュー済み
中国がズタズタ、インドもズタズタ、これからも最大の買い手の経済減速が続くなかで、どうして金が上がるのだろう?その考察がなかったので説得力がなかった。
2013年7月5日に日本でレビュー済み
アメリカ経済の高まりと同時にそこを付く金相場、私はFXを行なっておりますがそろそろ金の買い場だろうと予想していましたが、同じような意見の本と内容で安心しました。
内容は読みやすく、もっと買われても良い本だと思いました。
内容は読みやすく、もっと買われても良い本だと思いました。
2013年8月31日に日本でレビュー済み
中央銀行のマネタイズによって通貨が益々堕落している。
一旦市中に出たマネーは容易には回収できない。
現代の金融システムの問題点を初心者にもわかる形で示してくれます。
今も(レバレッジを利かせた)ローン債務者→投資銀行→中央銀行への債権移転が進行中。
「goldは誰の債務でもない」
「goldは究極の支払い手段である」
言い古された金言がまた復活しようとしている。
一旦市中に出たマネーは容易には回収できない。
現代の金融システムの問題点を初心者にもわかる形で示してくれます。
今も(レバレッジを利かせた)ローン債務者→投資銀行→中央銀行への債権移転が進行中。
「goldは誰の債務でもない」
「goldは究極の支払い手段である」
言い古された金言がまた復活しようとしている。