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[金投資家インデックス]金の投資需要、2012年以来の長い期間継続

キーワードBullionVault 

2017年4月10日ロンドン: ブリオンボールトにおける金の投資需要が、3月までに8ヶ月連続で顧客保有の金が増加したことから、過去5年間で最も長期間継続していることが明らかとなった。

これは、2012年6月以来最も長い期間、ブリオンボールトの顧客の金購入量が売却量を継続して上回ったこととなる。

この新たな需要はドイツ、フランス、オランダを中心にユーロ圏の投資家の中で最も際立っていた。この間オランダでは、先月3月15日の総選挙で反ユーロ及び反移民のPVV(自由党)が与党VVD(自由民主国民党)に次ぐ議席数を獲得していた。

また、今月23日にはフランスの大統領選の第一回投票が行われることとなっていたことから、反ユーロの極右政党・国民戦線(FN)党首マリーヌ・ルペンが健闘することが予想されていたことが懸念材料となっていた。

そのような中、金価格が米国ドル建て、ユーロ建て、英国ポンド建てで大きな動きがでていなかったことからも、ブリオンボールトの月間ベースで金購入が売却を上回った顧客数は前月比23%増で、売却が上回った数は前月比22%減となっていた。なお、2月は過去13ヶ月で最も低いネットの月間購入者数(購入が売却を上回った数)となっていた。

そのために、個人投資家が実際に行った取引から算出する 金投資家インデックスは、2月の51.8から3月は54.2へと上昇していた。



この数値が50の場合は、月間の金購入量が売却量を上回る顧客数と金売却量が購入量を上回る顧客数が完璧に一致したことを意味する。金投資家インデックスは、統計を始めた2009年10月以来、2010年2月にただ一度だけ50を下回っている。そして過去最高値は、金価格が記録的な高さとなった2011年9月の71.7であった。

ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、この背景を次のように分析している。
「昨年英国が国民投票でEU離脱を選択し、またトランプ氏が大統領として選出されて以来、政治的リスクは継続している。そのために、個人投資家の金への需要も引き続き高いものがある。英国の新規顧客数は、昨年の金融危機以来の高さから落ち着きを戻している。しかし、ユーロ圏の顧客は今年重要な選挙が続くことからも、ドイツやフランスなどを中心に金への需要が高まっている。」

ブリオンボールトにおける英国の新規顧客数は3月に過去12ヶ月の平均から23%減少し、米国は21%減であった。しかし、全世界の新規顧客数は7%減に過ぎなかった。それは、ユーロ圏の新規顧客数が20%増となっていたことからだった。

3月の新たな顧客はユーロ圏の個人投資家が3分の1を占めていた。そして、月間の金購入量が売却量を上回っていた顧客においては40%となっていた。この割合は、2015年1月以来の高いものとなる。

銀もまた、 3月にドル建てで価格が1.2%下げる中、金同様に銀購入者数は大きく上昇していた。

そのため、銀投資家インデックスは、2月の49.0から3月に52.2と上昇していた。この数値が50を割ったのは、過去3年間で2月も含めて5回となっている。



重量においては、ブリオンボールトの顧客は、金保管量を131キロ増加させ、その総量は37.9トンと新記録を更新していた。

そして銀の保管量は2トン増加し、661.5トンとなっていた。これにより、14ヶ月連続で保管量が増加したこととなり、2014年5月までに19ヶ月連続で増加した時以来の長期の継続した増加となっている。

以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万5000人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約15億ドル(約1690億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億8400万ドル(約430億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた400万ドル(約5億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
2016年には毎週平均して5000以上の顧客の注文を扱い、取引量は前年比28%増の6億8900万ポンド(約720億円相当)となっていた。
同社は10年前に起業家のポール・タスティンによって金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。

•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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