2021年4月5日月曜日

 雇用統計めっちゃ良かったですね(゚ロ゚)w

米・3月非農業部門雇用者数:+91.6万人
          (予想:+66.0万人、2月:+37.9万人上方修正)

         平均時給:前年比+4.2%
             (予想:+4.5%、2月:+5.3%)

https://fx.minkabu.jp/indicators/US-NFP
NFPは申し分ないのですが、平均時給が低下しています。
景気回復で賃金や物価に非常に強い上昇圧力がかかるとの懸念が
ありましたが、現時点では心配はないということね。

インフレ警戒を裏付けるものではなかった。
ということで、金利は低下してもよさそうなものですが
雇用統計発表後、イースター休暇で米国債市場は短縮取引
となる中、長期債利回りは利回りは一時1.73%にまで上昇してきました。

4月以降、本邦機関投資からの米債買い意欲が旺盛となって
長期金利はもっと下がると思っていたのですが、、、
金利はこのままあまり下がらず、2%を目指すのかもしれません。

というのも、この3月分の雇用統計の調査週って
追加給付金が支給される前だったんですよね。
現金給付後はさらに景気回復スピードが上がるとするなら
3月の時点での平均時給の低下は無視されるような気がします。

しかも4月は株が上がりやすい時期。
2006年~2020年4月のダウ平均は15連勝、全勝です。
同期間の日経平均は11勝4敗、2012年14年16年17年のみマイナス。
去年はコロナ禍3月安値からのリバウンドもあって1265円も上昇しました。
欧州株も1年12ヶ月で4月の上昇が最も大きい事がわかっています。

コロナ禍、アノマリーは通用しない相場なのか、
それとも金融財政政策によって、心配は無用なのか。

私は5月の高値で売り抜ける戦略がいいかな、と思っています。
現時点では、ですが。
つまり、足元はリスクオン相場継続でいいのでは?!

ただ、番組で岡崎良介氏が話されていたのですが
今週9日午前3:00(日本時間8日木曜の夜~金曜ですね)
に公表されるFOMC議事録には注目です。

3月FOMCは金融政策は据え置きですし
パウエル議長は現状の金融緩和政策を
長期間継続することをあらためて強調しましたし、
FOMCはボードメンバーの金利見通しも
前回12月と変わらず2023年まで据え置き、
というのも変わらなかったのですが。

22年23年の利上げ予想は増えており
「平均予想値は上昇」していましたよね。
3月FOMCではどんな議論がなされたのか。

もし、「テーパリング」を急ぐべきとの
意見が出ていたというような記述があったら?!

米景気が順調すぎるくらいに回復していますが
FOMCメンバーの中には、そろそろ資産買い入れ額を
減らすべきと発言したものはいなかったのか?
議事録でどんな議論が交わされていたかが確認できるのです。

FOMCで相場が乱高下するケースってままあるんですよね。
市場は楽観が渦巻いているときこそ、些細な材料に過剰に反応します。
今週の議事録にはちょっと気をつけておきましょう。
タカ派的内容だと金利が更に急伸するかも、です。
金利急伸で株が手仕舞い売に押される可能性と
金利につれてドル高がさらに進む可能性があるやも。

というわけでFOMC議事録の発表には注意が必要。
ドル円、半分手仕舞ってしまったのですが、
今週押し目があれば再度増し玉エントリーを考えます。
今や、リスクオフでもドル円は円高になりませんので。

ドル円108.92円L 継続。
ポンド円152.09円L 継続です。

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先週はオイル市場関係者はOPECプラスに注目していました。
なんと、5月から減産枠を縮小=増産するそうです。

5・6月で日量35万バレル
7月はさらに40万バレルの減産縮小です。

これはややサプライズ。
減産縮小に踏み切るなら4月からだと思われていたのですが
(3月で協調減産の枠組みの期限が来るため)
4月は原産継続が発表され、原油価格が発表後急伸していました。

じゃあ、しばらく協調減産を続ける気でいるんだろう
と思っていたのですがこのタイミングでなぜ?

一部に米バイデン政権がサウジアラビアに対し
原油価格を手頃な価格に抑えるよう呼び掛けたとの報道もありますが
サウジアラビアはいかなる消費国の影響も受けていないとしています。

ただ、米エネルギー長官は「手頃で信頼できるエネルギー源の確保に向け、
国際協力が重要であることを再確認した」とツイッターに投稿しており、
ガソリン社会の米国のインフレを抑制したい米国の思惑が
サウジに伝えられていたものと思われます。

また、現在の米金利上昇下ではドル高の傾向が強まっており
新興国は通貨安=インフレに苦しんでおり
原油高は新興国経済失速リスクを高めるため、
世界経済を失速させないためにも原油価格をこれ以上
減産によって釣り上げるのはよろしくない、という考え方もできます。

つまり、ここで増産に舵を切ることで原油価格上昇を
抑制するのは、米国を始め世界経済にとってもいいこと。
米シェール企業は原油が高い方がいいですけど
バイデン政権は脱炭素、脱石油です、シェール業界には厳しいのかもね。

と思って見ていたんだけど、なぜかOPECプラスの発表後
原油は上昇しています。イースターを控えたショートカバーじゃないか、
と思っているのですが、、、増産発表で上昇は辻褄が合いませんね💦

今週から原油がどう動くかによって
米金利も多少影響があるかもしれません。
原油がみるみる下がれば金利も・・・?

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今週の主な予定

5日(月)
22:45 3月米サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
22:45 3月米総合PMI改定値
23:00 3月米ISM非製造業指数(予想57.5、前月55.3)
23:00 2月米製造業新規受注(前月比、予想▲0.8%、前月+2.6%)

6日(火)
10:45 ◎ 3月Caixin中国サービス部門PMI
13:30 ☆ 豪準備銀行(RBA)政策金利発表
18:00 ◎ 2月ユーロ圏失業率

7日(水)
16:50  3月仏サービス部門PMI改定値
16:55  3月独サービス部門PMI改定値
17:00  3月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
17:30  3月英サービス部門PMI改定値
21:30 2月米貿易収支
22:00  エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
24:00  カプラン米ダラス連銀総裁、パネルディスカッションに参加

8日03:00 ☆ FOMC議事要旨(3月16日-17日分)
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(8日まで)

8日(木)
15:00  2月独製造業新規受注
17:30  3月英建設業PMI
18:00  2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
24:00  ブラード米セントルイス連銀総裁、講演

9日(金)
10:30  3月中国CPI
10:30  3月中国PPI
15:00  2月独鉱工業生産
15:00  2月独貿易収支
15:00  2月独経常収支
21:30  3月カナダ雇用統計
21:30  3月米PPI
      食品とエネルギーを除くコア指数
23:00  2月米卸売売上高
23:00  2月米卸売在庫

○国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合(11日まで)
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【ひろこのウィークリーゴールド】
エモリファンドマネジメント代表 江守哲さん登場!

<ゴールド・デマンド・トレンドから読む>
『金保有高推移と超大国インド』
https://youtu.be/Iig6UL_aooo

◆ 世界の金保有高の推移
◆ インドの金関連データ
◆ 金ETFの投資フローの推移

また、今週のひろこのスペシャリストに聞く!は
現役時代通算50億を稼ぎ出したことで知られる
元証券ディーラーたけぞう氏にご出演いただきました。

日経平均先物、日経レバ、Wインバの建玉推移から
昨年11月からの急騰は説明がつくとたけぞうさん。

インデックスの需給の読み方をわかりやすく解説いただきました。

また脱炭素をテーマにした日本株個別銘柄の注目も伺っています。
ひろこのスペシャリストに聞く】
元・証券ディーラー たけぞうさん登場。

<手口と需給から読む株価>
『脱炭素テーマ投資戦略』
https://youtu.be/VSFeh9Aqp-s
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