2021年4月26日月曜日

 米株は崩れていません。

先週はバイデン大統領が
「富裕層対象に最高43.4%のキャピタルゲイン税提案」
との報道で売られる局面がありましたが
ゴールドマンサックスは
議会は冷静で話し合いによっておおよそ28%程度に
落ち着くだろうと予想しており、
この大風呂敷の提案には驚きはないとレポートしています。

まあ、増税はセットでの財政拡大路線であることは
最初からわかっていたことですし
まだ何も決まっていないので、冷静になってみれば
サプライズでもなんでもないし
まだ売り込むには早すぎるということなのでしょう。

さらに4月の購買担当者景気指数(PMI)が
過去最高水準に達したこともあり、米株は上昇トレンドに回帰。
総合、製造業、サービス業ともに過去最高を更新です。

ユーロ圏製造業PMIも過去最高を塗り替える好結果でしたが
注目はサービス行PMIのほうで50の分岐点を超えてきました。

つまり、コロナ禍からの正常化路線を歩んでいることが
確認できたことで、株は強いという反応です。

翻って日本。
25日から4都府県で3度目の緊急事態宣言が適用されました。

米国は1.9兆ドル規模の米国救済計画に続いて
3月31日これもまた2.3兆ドル規模の米国雇用計画を発表。
今後8年間の支出を想定した成長戦略が打ち出されていますが
日本は3度目の緊急事態宣言にも補正予算を考えていないと菅首相。

事業者支援などで補正予算は考えていない、予備費など活用=菅首相
https://jp.reuters.com/article/pm-suga-presser-covid19-state-of-emergen-idJPKBN2CA1KH

この緊急事態宣言でGDPの3兆円が失われるとの試算もありますが。

GDP3兆円損失、3度目の緊急事態宣言 低所得者への給付金や減税…大規模な経済対策が急務
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210423/dom2104230007-n1.html

予備費5兆円の活用で穴埋めできるでしょうか。
そもそも穴埋めだけでは成長できませんね。

ワクチン接種の遅れも問題です。

4月以降の日本株インデックスが上昇できない背景には
コロナ禍からの経済正常化プロセスに問題あり、という烙印ではないか。

コロナ克服と経済正常化──米国に大きく遅れる日本
https://www.newsweekjapan.jp/murakami/2021/04/post-3_1.php?fbclid=IwAR25I42tS-Zr9OGOt01sllbZGSvH1uJHhw6OAMt1UgkUbIF3_yAcpoSqQTI

TOPIXとS&P500


ということで
日経CFD29076円ショート継続です💦(ポジショントーク)
週末29278円で引けていますのでアゲインスト状態。
29500円を終値で引けるようなら損切りします。
このままレンジのような気もしますが、、、
30000円台まで上昇したところで売り直したいかな。

ユーロドル1.20044ドルSは、
直近高値である4/20の1.2079ドルをあっさり超える上昇となったため
1.2085においてあったロスカット注文があっさりヒットで損切り。

キウイドル0.7153ドルSもアゲインストですが
4/20の0.7230ドルレベルを超えなければ継続です。

ちょっと為替の方向感がつかみにくいんですが
ユーロが強いのが意外な展開。

今週ユーロ圏の1-3月期のGDPが発表されますが
すでに2四半期マイナスとなることは予想されていますので
驚きはないと見られるのですが、このところのユーロが強い背景には
4-6月期はプラス成長に回復すると見込まれており
(これは現在進行形の経済状況なのでまだ確定ではないのですが)
10-12月期、1-3月期の2四半期マイナスでのリセッションから
回復するというシナリオが、すでにユーロ買いを呼び込んでいるという見方が
出てきているようで(気が早いですね)

ただ、ユーロドルの月足チャートは2008年からの下落トレンドが
終焉していることを示唆しており、今年1月の高値1.2350を超えると
スケールの大きな上昇相場が始まりそうな形であることを忘れていました。
なんで先週ユーロ売っちゃたかな。
ああ、朝方寝る前にBTC相場が急に動き出したのみて
ついポジっちゃったんだった・・・・。(反省)

今週以降はユーロ買いを模索してみます。

※通貨インデックス一覧

今週はFOMCやら日銀やら金融政策決定会合が予定されていますが
テーパリング時期を探りたい向きにとっては注目なのでしょう。

それよりも個人的には28日水曜に予定されている
バイデン大統領の就任後初めての議会演説。
初めてですよ、ハネムーン期間が終わろうという時期になってようやく
初演説です、否が応でも注目されるイベントかと思います。
米国雇用計画の成長戦略であるインフラや気候変動に絡む雇用対策、
そして巨額の財政支出位とパッケージとなる「増税」に関しての
発言が市場を驚かせる可能性はゼロではないと思います。

26日(月)
ドイツIFO企業景況感指数(4月)
米耐久財受注(3月)

27日(火)
日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見
韓国GDP速報値(第1四半期)
中国工業企業利益(3月)
米消費者信頼感指数(4月)

28日(水)
豪消費者物価指数(第1四半期)
ドイツGFK消費者信頼感指数(4月)
米FOMC、パウエルFRB議長記者会見
バイデン米大統領、演説
OPECプラス共同閣僚監視委員会閣僚級会合

29日(木)
米GDP速報値(第1四半期)
米新規失業保険申請件数 (24日終了週)

30日(金)
日本雇用統計(3月)
中国製造業PMI・非製造業PMI(4月)
ドイツGDP速報値(第1四半期)
ユーロ圏GDP速報値(第1四半期)
米個人所得支出(3月)
米PCEデフレータ(3月)

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先週のひろこのWeeklyゴールドはPGM Silver特集。

貴金属スペシャリスト 池水雄一氏
<PGMとシルバー(銀)のマーケット状況>
『現物ひっ迫 シルバー事情』
https://youtu.be/dR1P_68Cd80

Silver現物が逼迫、プレミアムが高騰しています。
アメリカがどんどん買っていくようですが、、、

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