2021年6月18日金曜日

 6月FOMC受けて、ダウ、ラッセルなどの米国株、
日本株、そしてコモディティ市況が売られています。
(なぜかナスダックは強い)
そして為替市場ではドル全面高です。

それほどの驚きの内容だったとは思えないのですが
市場の反応を見ると、備えがなかったとしかいいようがありません。

【6月FOMC 利上げ開始時期の予想を前倒し】

◆予測中央値:2023年末までに2回の利上げを見込(0.125%⇒0.625%)
(3月FOMCでは参加者の大半が2023年末までゼロ付近に据え置き予想)

◆18人のうち13人が23年中に少なくとも1回の利上げを予想(3月時点7人)
 ~11人が23年末まで2回の利上げ予想
 ~22年末利上げ予想3月4人⇒7人に増加
      
◆テーパリング
「今回の会合は議論することについて議論する会合」
 議論の開始を示唆

◆インフレ見通し
 21年3.4%(3月2.4%)
 22年2.1%、23年2.2%にわずかに引き上げ
 
 ただし、「インフレ上昇は一時的」スタンス維持
 
◆国内総生産(GDP)伸び見通し中央値(カッコ内は前回)

*21年:7.0%(6.5%)
*22年:3.3%(3.3%)
*23年:2.4%(2.2%)
*長期: 1.8%(1.8%)

◆失業率見通し中央値(カッコ内は前回見通し)
*21年:4.5%(4.5%)
*22年:3.8%(3.9%)

FOMC声明文
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-statement-idJPKCN2DS2GG?il=0

インフレは一時的とのスタンスは堅持したものの
これまで想定していたより早い利上げの可能性が示されたことで
金利先物市場では23年1月の利上げ確率が9割にも急上昇。

米FF金利先物、23年1月の利上げ確率90% FOMC声明受け
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-rate-futures-idJPL3N2NY411?il=0

これが為替市場でのドル全面高をもたらしています。

※通貨インデックス一覧 ドル急騰

昨日FOMC前にユーロロングを手仕舞って置いてよかったです💦
ここまで値動きが大きくなるとここからの戦略はもう一度練り直しですね。

これまで上昇期待が高まっていたユーロやポンドは
ロングが切らされる形での下落。

キウイや豪ドルなどはあまりにもレンジが長期化していたため
レンジブレイク下方向にトレンドが発生しそうなチャートです。

ドルだけが強いわけではなく、円も強い。
これはリスクオフ相場の典型的な動きです。
リスクオフでは円高にならなくなってきていましたが
それはあくまでドル円相場だけのことであって
クロス円はかなり売られていますね。

リスクオフでクロス円はかなり売られることが再確認できました・・・。
それだけ円キャリー(円を売って金利上昇を期待できる他通貨を買う)が
流行り始めていた、ということかもしれませんが、水をさされました。

昨日までユーロに強気だったので、ユーロショートには二の足を踏んでしまい
この暴落は見ているだけになってしまいましたが、
今夜ポンド円ショートを作りました。
コスト154.40円S

テクニカル、実はこのレジスタンスを超える相場を期待していたのですが
超えられずに反落してきたので、、、

※ポンド円 月足

ワクチン接種も進んで早期の経済回復が期待されていた英国ですが
このところ再び感染拡大でロックダウン延長されていますし。。。

ただ金利が上がる予想時期が前倒しされたとはいえ
23年です。再来年ですよね。
もちろんその前にテーパリングが始まるのでしょうけれど
その議論開始を検討し始めた段階でここまでコモディティが売られるって、
それ、そもそもインフレじゃなくて投機だったんじゃないの?
だとすると、やっぱりパウエル議長やイエレン財務長官が繰り返しているように
インフレは一時的が正しいのかもしれないですね。

こもままコモディティが崩れてきてインフレ指標も秋にかけて
低下してくれば、23年利上げ見通しがまた後退する可能性も否めないと
思うのですが、その場合、緩和長期化でまた株があがるんでしょうかねぇ。。。

※金 やや下げすぎじゃないかと思うのですが、、、💦u155oylU.png (1411×903)

※大豆 見事な三尊天井。
aMmskacb.png (1411×903)

※銅 やはり先行指標だった、ということになるか。
Jbbp1Ap3.png (1411×903)

※原油 まだ高止まり。
原油が本格調整するようだと景色がガラリと変わります。

米株もダウ、ラッセル2000などのインデックスが下落が大きいですが
これまで市場最高値圏にありましたので調整が欲しかったのだと思います。
カレンダー的にも上がりにくくなる時期でしたし
少し値幅調整があっても全くおかしくないですね。
まだこれで天井をつけて下落トレンドとは言い難い。

※ダウ
bUaWMosE.png (1411×903)

ただ、日本株は2月高値でもみ合いが続いていて
出遅れています。ワクチン接種は進んでいますし
オリンピック開催への期待もあります。

日本株までこの混乱に巻き込まれて売られるなら
むしろこれはチャンスでは?
米株市場も今夜ナスダックはしっかり、現在60P高です。

というわけで日経平均CFDロングはアゲインストですが継続。
コスト29366円L
先程29020円で買い増ししています。

またリスクオフになっちゃったので金利が低下しています。
株やコモディティから債券市場に資金が流れ込んでいるのでしょう。

※米10年債利回り


今、米金利は低下しているのに、ドル高でありコモディティ安です。
なんだかな。

日経ロングどポンド円ショートのみ。
ユーロに関してはもう少し様子を見て考えます・・・。
カナダドルもね。
しかし、この下落を取れなかったのは油断しすぎでした。
完全に敗北ですね(T_T)

※ワイトマン独連銀総裁
「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)は間もなく終了するはず」
「パンデミックが終わったらPEPPを終了する必要がある」
「ドイツのインフレは一時的なもの」
「ドイツでの過剰な賃金上昇の兆候はない」

6/14にはホルツマン・オーストリア中銀総裁も
新型コロナウイルス禍の第4、第5の波が訪れない限り、
予定通り2022年3月で終了すると発言。

今週のひろこのWeeklyGOLDは貴金属スペシャリスト池水雄一氏

今回の金融要因だけではなくGOLD市場には逆風となる
いくつかのニュースがでていました。
ロシア、フランスなどなど、、、


<マクロン発言、金価格にも影響>
『ゴールドへの追い風 向かい風』
https://youtu.be/NDb4h9avW7A
◆ インフレは本物か?
◆仏マクロンIMFの金売却発言
◆投資家 チューダー・ジョーンズ氏
 FOMC注視、全力でインフレトレード
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