2021年12月3日金曜日

 ボラティリティ高いです💦
昨日12月2日(水)の米株の急反落は米国でもオミクロン感染者が確認された
ということのようですが、そりゃいつか出るでしょう、、、
感染者確認に神経質に反応するオミクロンアルゴが組まれたか。

※VIX指数 

30超えまで上昇、機関投資家らはリスクを増やせない相場に突入。

そして今夜は、ダウが600ドルも上昇する反発の地合いに。
S&P500の50SMAはマーケット関係者が意識するテクニカルサポートとされていますが
ここを割り込んだので、ひとまずショートカバーが入っているようです。

VIXが30近くまで上昇している現状では
押し目完了と見てリスクテイクできる投資家は多くありません。
ですから今日のような大幅反発局面に乗って買うのは危険ね。
(ポジショントーク 日経CFDショート継続)

米株が戻り基調なので、現在ドル円、クロス円も戻り基調ですが
これも底入れ完了というわけではないでしょうから
ショートポジションは継続です。

今夜、米金利は全ゾーンで上昇傾向。
リスクオフから債券市場二資金が流れ込んでいた地合いが
終わったようにも見えなくもないですが、しかしこちらもテクニカルリバウンドかな。

ドルの場合は、リスクオフ継続でもキャッシュ化、レパトリで
ドル高となるでしょうし、リスクテイク相場となっても
FRBもターボテーパリング+早期利上げ期待、バイデン政権のインフレ撲滅圧力で
上昇しやすいのではないかと思っています。

ユーロドルは足元戻り基調にありましたが
そろそろ下落のターンにはいるのではないでしょうか・・・

※ユーロドル


オミクロン株の感染は世界に拡大していますが
重症化リスクについてはほとんど目立った報道がありません。
これまでのところ軽症で済んでいるようですが
ファイザー社は従来のワクチン効果に自身を示しているようです。
12月半ばには検証の結果が出てくるとしていますが、
仮に、オミクロンリスクが去ったとしても
市場には米金融政策の正常化加速、利上げ期待の高まりというリスクが残ります。

イエレン財務長官も先般のパウエルFRB議長と同様、
「インフレはもはや『一時的』と表現することはできない」と発言しました。
中央銀行トップと財務長官が揃ってインフレが一時的ではないと認めました。
バイデン政権からの圧力を感じないでもないですが、、、、
米国がインフレ退治に乗り出すというときに
資産価格上昇のトレンドが続くとは考えにくいのよね。。。
JPモルガンは押し目買いだって言うんだけど。

ファイザー幹部、オミクロン株へのワクチン効果楽観-約2週間で判明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-02/R3HR6ZDWX2PS01

Omicron could pose 'significant' threat to global economy, Yellen says

https://www.reuters.com/business/finance/us-treasurys-yellen-says-ready-retire-transitory-describe-inflation-2021-12-02/?utm_medium=Social&utm_source=twitter
"I'm ready to retire the word transitory. I can agree that that hasn't been an apt description of what we're dealing with," Yellen said.
一過性のものという言葉を使うのはやめようと思います。私たちが直面していることを適切に表現していないことに同意します」

また、気になるのが米国の富裕層の自社株売却の動き。

マイクロソフトCEO、保有する自社株の約半分を売却
https://jp.wsj.com/articles/microsofts-satya-nadella-sells-half-of-his-shares-in-the-company-11638223122
ワシントン州では来年から年間25万ドル(約2840万円)を上回る長期キャピタルゲインは7%の税率で課税されることになっており、アナリストらはこれが今回の売却に関連している可能性があると指摘した。

マスク氏、自社株10.5億ドル相当を追加処分-売却目標の半分余り達成
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-24/R326TCT1UM0W01

TECHNOLOGYRanked: Big Tech CEO Insider Trading During the First Half of 2021
https://www.visualcapitalist.com/ranked-big-tech-ceo-insider-trading-during-the-first-half-of-2021/
2021年上半期の自社株売却
1位 ジェフ・ベゾス 
   アマゾンの200万株を66億ドル相当で売却
2位 マーク・ザッカーバーグ
   フェイスブックの710万株(22億ドル相当)を公開市場に放出。
   彼は180日のうち136日売却。平均すると毎日1,200万ドル相当の
   株式を売却していたことに。

ここからさらに株価が上昇しやすいとは考えていない可能性があるのと
来年ひょっとすると増税が来る可能性があることに備えて今年の内に
売っておこうということなのかもしれません。
どちらにせよ、彼らは自分の会社の価値を最も把握しているでしょう。

ただ、JPモルガンは今、押し目買い推奨なんですけどね・・・・
オミクロンはコロナ終焉シグナルか-JPモルガンが押し目買い勧める
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-02/R3GXEXDWX2PV01

ここはリスクポジションは少なめに。

NOTE
OPECプラス、生産引き上げ計画を維持-供給調整の余地残す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-02/R3HS2IDWLU6R01?srnd=cojp-v2
OPECに動かず。
オミクロン拡大懸念で下落してきた原油市場、
一部には増産を停止するのでは?との期待もありましたが、
(増産停止なら原油には上昇材料となりますが)まずは様子見ですね。

OPECが動かなかったことで原油が一段安となるか、といえばそんなこともなく、
今夜は原油も下げ止まっています。そうしたリスクもすでに織り込んでいたか。

ここからの原油は
オミクロンリスクで世界が厳格な渡航制限を敷くかどうかが焦点。

今週のウィークリーゴールドはプラチナにフォーカス。
WPICの第3四半期のプラチナ需給が出ました。

池水雄一氏に解説いただいています。

<WPICプラチナ2021年3Qレポートより>
『プラチナ需給と展望』
https://youtu.be/9lXRbjuzqew

◆半導体不足とプラチナ需要
◆リースレートと取引所在庫
◆パラジウムの代替需要

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