2022年1月20日木曜日

1・FOMC最初の利上げは0.5%になる可能性?
2・日経平均三角持ち合い下抜け~ナスダック200SMA割れ
3・ドイツ10年債利回りがプラスに~19年5月以来
4・英CPI、12月は30年ぶり上昇率 
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1・3月の最初のFOMCで0.25%ではなく、0.5%のりあげがあるかも?

市場がよりタカ派に、3月の0.5%の利上げを織り込みに動いているのは
ヘッジファンドマネージャービルアックマン氏のツイートが発端のようです。

アックマン氏は、1月15日の一連のツイートの中で、
"最初に0.5%のサプライズで市場に衝撃と畏怖を与え、
インフレに対する決意を示すことで、信頼性の回復に努めることができる
”と提言。

https://twitter.com/BillAckman/status/1482449525595943045

このビル・アックマン氏って、次のウォーレンバフェットとも呼ばれる
有名な投資家なんですって。
@BillAckman

また、バンク・ポリシー・インスティチュート(BPI)のチーフエコノミスト
ウィリアム・ネルソン氏も18日のリポートで
「3月に0.5ポイント引き締めの可能性もあると、
一般の人々に準備させる必要がある」と指摘しています。

JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOも先週、
「FRBは今年7回もの利上げを行う可能性」と警告しているなどなど。。。
これまでの想定を上回る利上げの可能性を織り込む形で
市場金利の上昇はさらに加速しています。

※米債利回り一覧

この金利上昇を嫌気して、
そして日本ではまたまん延防止等充填措置が取られるということもあってか
日経平均は三角持ち合いを下抜けました。

2・※日経平均株価 下げ幅は一時900円を超え

前日18日のNY市場ではナスダック総合が200日移動平均線を
コロナショック後の上昇相場で初めて割り込みました。
大型株に個別に悪材料もあったのですが・・・
▼トヨタ自動車
 今年度の世界生産が従来計画の900万台を下回る見込みと発表で幅安
▼ソニー
 マイクロソフトが人気ゲームソフト開発アクティビジョン・ブリザード買収
 ソニーのプレステでアクティビジョン社の人気ゲームが使えなくなる逆風
 今日1日でソニーの時価総額2兆円もの損失となる株の下落となりました
 
それと、、、岸田首相がダボス会議で新しい資本主義演説(-_-)

■首相、経済社会変革へ国際協調 ダボス会合で演説
https://www.sankei.com/article/20220118-TCML6EDXTBKFBNG5IJIB46WIOI/
原稿 ⇒ https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100291106.pdf

■賃上げ実現に「株主利益を人的資本へ投入」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-19/R5XVJIT1UM0W01

今日の日本株売りの一因になったのではなかろうか・・・・
株主利益が株主に還元されなくなれば誰が株を買うのか。
企業の賃上げのあり方になぜ政府が介入しようとするのか。
これが新しい資本主義?(;´д`)トホホ…・・・
※日経平均株価

※ナスダック総合指数



3・ドイツ10年債利回りがプラスに、2019年5月以来-世界的な債券売りで
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-19/R5Y4G0T0AFB601
・10年債利回り、0.02%へ上昇
・市場は9月のECB10bp利上げを想定、10月予想から前倒し

日銀は昨日の会合で、2%インフレ達成前の利上げの観測報道を一蹴しましたが
欧州のインフレは日本より加速していますので、ECBの利上げ観測が強まるのは
自然の摂理。さすがにドイツ債にも売り圧力が強まっているようですね。

これはユーロ高要因ですが、ドル金利を取り巻くニュースのほうが
為替市場には影響が大きいので、これがトレンドになるかというとまだ微妙。
ECB9月の0.1%の利上げより、FRBの3月0.5%利上げの可能性が出てきたことの
インパクトのほうが大きいかと思いますが、
今日はこのニュースでドル高が一服している側面もあるのかもしれません。

これは主要国の10年債利回り一覧 ドイツ債0%ラインを超えてきた?

↑ここで気になるのが中国の長期債利回りの低下です。
中国国債は売られていない、ということです。
金利低下しているのでむしろ中国国債は買われている。

利回りが魅力という側面もあろうかと思いますが、
ダレが中国国債に資金を振り分けているんでしょうね・・・・

これが足元での人民元の強さの背景だと思います。
人民元/ドル日足 人民元は強い。


4・英国インフレ
英CPI、12月は30年ぶり上昇率 英中銀は来月利上げとの見方も
https://jp.reuters.com/article/gb-cpi-idJPKBN2JT0PD
・12月の消費者物価指数(CPI)は前年比5.4%上昇で約30年ぶりの大幅上昇
・金融市場は、英中銀が2月3日に追加利上げすることを予想
・BOE保有国債、償還分の再投資はせず徐々に減らしていく方針を発表する可能性


■ポジション

キウイ円77.82円S 77.90円S
ドル円114.84円S
ポンド円156.20円S 継続

今週のひろこのウィークリーGOLDは
マーケットエッジ小菅努氏による22年GOLD展望:応用編

『経済正常化で安全資産を買う論理』
https://youtu.be/CgzeUy20fJQ
米国の累積債務、マネーの膨張。
エネルギーや食料価格の高騰。
これらはGOLD市場にどのような影響を
もたらすでしょうか?
今年は米国中間選挙、中国も秋に共産党党大会と
政治リスクも激化しそうです。

今週のひろこのスペシャリストに聞く、は
経済ジャーナリスト 和島英樹氏をお迎えし
22年日本株市場徹底予想、
特にEV関連の注目銘柄をご紹介いただいています。

株式投資のご参考にぜひ!
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