2022年11月30日水曜日

 1・中国ゼロコロナ政策緩和期待で中国株反発
2・米金利上昇はAmazonの起債のニュースが背景か
3・ドイツインフレ鈍化、ECBの利上げ幅は・・・
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 1・中国ゼロコロナ政策緩和期待で中国株反発

◆中国株が急反発、経済再開への期待拡大-不動産支援強化も材料視
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-29/RM37ART1UM0W01
・香港H株が6.2%高で終了、本土のCSI300指数は3.1%上昇
・長引く制限疲れ、経済再開にかじを切るのが唯一の道との見方

香港ハンセン指数

人民元/ドル 
ほんとに中国株、人民元が反発しちゃってますが、
中国当局が民衆の抗議活動に押される形で
規制緩和するなんてことがあるんでしょうか?
メンツを重んじる、というだけでなく
本当に感染拡大しているようですから、規制緩和はさらに感染を広げるリスク。
中国は自国ワクチンを使っていて
ファイザー・モデルナワクチンは使っていないんですよね。
これがオミクロン株にはあまり有効ではないという指摘も。

民衆が求めるゼロコロナ政策緩和を期待した買いには
ついて行きたくはないですが・・・

実際国家衛生健康委員会から出てきた発表は
ワクチン接種強化、って話で、
ゼロコロナ政策緩和という話ではありませんでした。

◆中国、高齢者のワクチン接種を強化へ-経済本格再開の鍵握る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-29/RM3KCGT0AFB401?srnd=cojp-v2

国家衛生健康委の米鋒報道官は記者会見で、
地方当局は住民からコロナ関連で「合理的」な要望があれば
適時対応し解決する必要があると述べた、
と期待をつなぐコメントも見られたのですが
その後、夜中に出てきたのがこれ⬇

◆中国、「敵対勢力取り締まり」指示 2022年11月30日00時00分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022113000001&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

敵対勢力というのは何を指すのでしょうか。
抗議活動を指すのであれば、敵は民衆ということになります。
ああ、それって・・・

やはり楽観は禁物のような気がしています。

2・米金利上昇はAmazonの起債のニュースが背景か

今夜は米国債利回りがあらゆる年限でやや上昇しています。

※米国債券利回り一覧 紅組が短期、青組が長期ゾーン
強い経済指標でも出てインフレ再燃の思惑でも広がったか?と
材料を探しても見当たらず。
おそらく材料は、Amazonの起債の報道でしょう。

◆Amazon Kicks Off Five-Part Bond Sale in Second Deal of 2022
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-11-29/amazon-kicks-off-five-part-bond-sale-in-second-deal-of-the-year
最長年限を10年債とし、最大5本立ての無担保優先債を計画
調達資金を借入金の返済や買収に一部充当か
Amazonは前回、4月に127億5000万ドルで社債を売却している

企業の大型起債の報道は、
債券市場内での需給が緩むという思惑につながるということですね。

※日本が大型補正を組んで巨額の国債を発行すると報道されても
ちっとも金利が上がらないというのはどういうわけか。
日本の場合、色々からくりがあって
実際は新規国債発行額が極めて小さいから、です。
巨額の債券発行は債券市場需給を緩めるため金利が上がるものです、普通は。
補正によってGDPを4%も押し上げる債券発行がある、なんてことを
JGB市場では誰も本気にしていないということですね。

そういえば先週の楽天の起債のニュースには驚きました。
年限2年のディスカウント債で、発行額は5億ドル(約700億円)。
利率は年10.250%で、割引分を加味した最終的な利回りは12%。
12%?2年で?
この条件でないと資金調達ができないということでしょうから
事態はかなり深刻だと思われます。。。

◆楽天G、携帯事業継続へ覚悟の「12%」社債
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC252M00V21C22A1000000/

閑話休題。

今夜の金利上昇は持続性があるとは思えませんが、
明日パウエル議長の講演を控えていますので
ポジション調整などもあるのかもしれません。

今夜の金利上昇にドルはついてきていません。

※通貨インデックス一覧



経済指標はむしろ弱いものが出ています。

S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(9月)
結果 10.43%
予想 10.75% 前回 13.06%

◆米20都市住宅価格、3カ月連続の前月比マイナス-さらに冷え込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-29/RM4492T0AFB401
これは金利低下圧力となるニュース。

3・ドイツの11月インフレ率はやや減速、ECB利上げペース緩和を後押し
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-29/RM41NVT0AFB801
・独・11月消費者物価指数:
                  前年比+10.0%%(予想:+10.3%、10月:+10.4%)
・スペイン、ベルギーでもインフレ減速が報告されている。
・ECBの利上げペース緩和を後押しするか

来月の0.75ポイント利上げ確率、30%に低下しています。

ユーロドルはやはり200SMAが抵抗となり下落に転じるか?
ポジションはありません。

NOTE
◆世界の債券イールドカーブ逆転、米国債に続き-リセッション示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-29/RM3BXFT0G1KW01
世界各国の10年物国債の平均利回りが、期間1-3年の利回りを下回った
ブルームバーグ・グローバル総合債券指数のサブ指数が示したもので、
データを取り始めた2000年代初め以降で初の長短利回り逆転

◆第3四半期カナダGDPは前期比年率+2.9%と
市場予想+1.5%を大きく上回ったがカナダドルが売られています・・・
なんででしょう??
ここ3日、カナダドルガ独歩安の展開ですが
何故なのかよくわかりません・・・。

カナダドルインデックス

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