2022年12月2日金曜日

 ゴールドがはねました。
今年3月天井で下落が続いてきましたが底入れしたと言っていいでしょう。
3月に天井、というのはFRBの利上げ開始時期ですね。
その後急ピッチで利上げが行われたことでゴールドは上値重く推移していましたが
ここに来て底入れしたということは、市場は米金利の利上げサイクルが
終盤に近いことを折り込み始めたということです。
金、買ってますか?
ウィークリーゴールドでは利上げのサイクル終盤には
上がり始めるという話、繰り返ししてきましたがその時がきたようです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLPahQJUvkK8FlrQcfAI57u1TKZNFIZLhL

※COMEX GOLD日足

米金利も低下が顕著。
※米国債券利回り一覧 紅組が短期、青組が長期ゾーン
 赤星2年債、青星10年債
昨日のパウエル議長講演が効きましたねぇ。

◆株高「容認」したパウエル議長(NY特急便)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN30E3W0Q2A131C2000000/

今夜の米指標受けて更に金利低下したようです。

◆米ISM製造業総合景況指数が50割れ、2020年5月以来の活動縮小
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM7WEZT0G1KX01
米・11月ISM製造業景況指数:49(予想:49.7、10月:50.2)
➡20年5月来(パンデミック回復以降)で初めての50割れ
➡仕入れ価格指数、2020年5月以来の大幅な縮小-8カ月連続で低下

◆米・10月建設支出:前月比▼0.3%(予想:-▼0.2%、9月:+0.2%)

今夜米国株価は軟調です。
ISMの50割れで売りが広がった印象ですが
とはいえ、トレンドを崩すような下落ではありません。
昨晩のダウやS&P500の上昇が大きかった分、
手仕舞い売が出ているだけじゃないかな。
 
◆米PCEコア価格指数、前月比の伸びが予想下回る-支出は加速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM7S99T1UM1001?srnd=cojp-v2
・10月のPCEコア価格指数、前月比0.2%上昇-市場予想0.3%上昇
・実質個人消費支出、前月比0.5%増-1月以来の大きな伸び

インフレも抑制的になってきていますので
金利は上がりにくくなってきた。
一方、個人消費は旺盛ということで
利上げでも景気後退を引き起こすことなく
インフレを抑制できるとの期待につながるとの見方も。

ドル金利低下でドル独歩安ですね。

※通貨インデックス一覧


ドル円は135円台まで下落
ユーロドルが200SMAを勢いよく突破
ドル安が顕著です。

昨日138.82円でショート参戦したポジション正解でした。
200SMAにぶつかるところまで継続、
その後は反発局面で再度売り直す、というイメージですが
明日、雇用統計発表があり
平均時給が下がっていればドル安はさらに加速しそうですね。

NOTE
◆政策枠組みや物価目標、適切な時期に点検・検証が必要-田村日銀委員
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM5I39T1UM0X01

正常化に向かうのか、緩和の持続性を強化することになるかは結果次第
とはしているものの
YCC政策の点検、検証に必要性を明確に表明したのは田村氏が初めて。
(田村日銀新議員は今年22年7月に就任)

・2016年9月
 イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策を導入
・21年3月
 長期金利の変動許容幅を上下0.25%程度に決定

田村審議員、YCC政策の点検、検証に必要性を表明
(田村日銀新議員は今年22年7月に就任)
これも円高の材料にされていく可能性がある話題。
田村氏個人の意見なのか、そういう議論が始まっていることを
スポークスマン的に発信しているのか。

◆EU、ロシア産原油の上限価格をバレル60ドルで合意に近づく-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM7QE7T1UM0W01
・EU、ロシア産原油禁輸実施の5日までに合意まとめたい考え
・定期的に価格見直し、2カ月ごとに修正するメカニズムも検討

~これまでに提案された最低62ドルの水準ではロシアに甘過ぎる
 (ポーランドやバルト諸国が主張)
~60ドルでも現在のウラル原油(ロシア産原油指標)より高い
 (現在50ドル程度)
 
果たして60ドルで制裁と言えるのか。
ただし、WTI価格は80ドルまで足元反発。
他の国際指標価格よりは低いことは低いのですが・・・

◆中国「ゼロコロナ」見直しか 副首相 政策継続に言及せず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221201/k10013909861000.html
少なくとも、現状マーケットは中国リスクを織り込んでいません。
ゼロコロナ緩和なら世界のマーケット、コモディティ市況が湧くでしょう。
そうはならないと思いますが、、、。

◆米国株は2023年上期に大幅下落、今年の安値試す可能性-JPモルガン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM7IWVT0AFB401
・リセッションと米当局の利上げ継続で現水準から12%安にも
・下期には当局の政策転換で株価は反発、年末はS&P500が4200に

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