2023年3月17日金曜日

 スイス中央銀行(SNB)がクレディ・スイス救済に動きました。

●クレディS、株価40%急騰-スイス中銀から借り入れ合意で安心感
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-16/RRL98KT1UM0W01
7兆円を超える金額の助け船。
クレディ・スイスはスイス中銀から借り入れることができます。

とは言え、現在の形で生き残るのは困難。
●クレディS、最終的に買収されるシナリオが可能性大-JPモルガン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-16/RRLVPQT0AFB601

この措置の是非はともかく、今夜の米国株市場は大きく反発しています。
リスクイベントは去った、という反応でしょうか。
特にナスダック総合やSOX指数などが強い。1:10頃

これは、米銀破綻の影響で米金利上昇圧力が低下したことを好感したもので
市場が織り込むように夏にFRBの利下げが実現するようなら
テック企業が息を吹き返します。
と、今日、番組で岡崎さんに教えていただきました。

ただし、中小型株はダメだよ、と。

マーケット・ディーパー
<今回の銀行破綻を債券市場はどう織り込んだのか>
『もはや利上げに頼る必要はない』
https://youtu.be/_PYgRUVap9M
解説:岡崎良介氏


というわけでナスダックCFDをロング。
コスト12277ドル。
高値から2000円も下落した日経の短期戻り狙いで
日経平均CFDを26935円でロング。

明日は米国のSQ。
下落を見込んだ向きのポジションも解消される過程で
アク抜けするならショートカバーの威力もそこそこ大きい可能性。

ただし、ここからの問題はこれ。

●FRB、金融機関の監督・規制強化策を公表へ 5月1日に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13CLV0T10C23A3000000/
米銀に求める自己資本比率を引き上げるよう求める声が出ている~

米国中央銀行は金融機関の監督・規制を強化します。
リスクを過度に取りすぎているところはリスクポジションを減らすでしょうし
(ショートポジがあれば買い戻しに動く可能性が)
損失を圧縮するためには益出しの売りもセットで行う可能性もあります。
(その場合、これまで上がっていたアセットが下落する可能性が)

これまで売られていたものが上がり
これまで買われていたものが売られる可能性。
そうやってポジションを落とすストックの整理に加え
コロナ禍のマネーじゃぶじゃぶ時代の
大甘な融資もギュッと締められてしまいます。

要するにスタートアップ、中小企業への資金提供はやりにくくなる、
貸し渋りが起きるというわけですね。ラッセルはここから厳しいか・・・。
米国の経済成長も厳しくなりますね。
米国の利上げサイクル終了で、利下げが始まるとはいえ、
何もかもが買いだ、というわけではないということです。

※今夜はファーストリパブリック銀行の急落が再びリスクオフ相場を
加速させるかと懸念されましたが(23:50~取引が一時停止されている)
●ファースト・リパブリック株急落、戦略的選択肢を模索との報道後
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-16/RRM57RT0G1KW01?srnd=cojp-v2

⬇この報道を受けてマーケットがリスクテイクに動いています。

●JPモルガン、モルガンSがファースト・リパブリック支援で協議-報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-16/RRMCBMDWLU6801

リーマンの頃と比較すると何事も展開が早すぎて目まぐるしいですね。。。
だいたいSVBなんて銀行初めて聞いたと思ったらあっという間に破綻しちゃいました。
これもネットで巨額の資金が引き出されたためで
アナログ時代にはこのスピードでの破綻はなかったでしょう。

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ECBは今日、0.5%の利上げを実施しました。
この混乱の中で、利上げ幅を縮小することなく想定どおりの利上げを決定。

これはクレディ・スイス危機は問題ではない、
ユーロ圏の銀行に利上げの影響は及ばない、安心してくれ、
という強いメッセージであるとも受け取ることができます。
本当に大丈夫かどうかは後になってみないとわかりませんが。

ラガルド総裁
「銀行セクターは2008年に比べてはるかに堅固な状態にある」

ただし、今後継続して利上げするかどうかはわかりません。

●ECB、計画通り0.5ポイント利上げ-今後の金利動向は示唆せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-16/RRM57RT0G1KW01
市場はECBのピーク金利の見通しを後退させ、3.15%と予想。
1週間前には4.2%だった。

この混乱の中で利上げ決行に市場が拒絶反応を起こすでもなく
欧州株は全面高。
米国市場も全面高です。1:20頃
となるとクロス円ショートは一旦撤退したほうが良さそうね。
146.052円スイス円ショートは143.03円で買い戻しました。
為替はちょっと様子見。

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