2024年4月26日金曜日

やはり出てきましたね、観測気球。
今夜は時事通信。

■日銀、国債購入の規模縮小措置を検討へ-報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-25/SCI4V8T0AFB400?srnd=cojp-v2

利上げではなく、月額6兆円購入を継続している国債購入の規模縮小、
という量的緩和策の引き締めを検討する、という観測ですが
ほとんどドル円は動かず。
量的緩和規模の縮小程度ではこのトレンドは変わらないと
マーケット参加者が考えているということなのか。
3月はマイナス金利解除の事前報道でそこそこドル円下落したのですが
実際に解除が発表された日銀会合後、円安ドル高が進行しました。
絶対的な金利差は変わらない、ということですね。

今夜、神経質にドル円を動かしたのは米1-3月期GDP速報値。

■米GDP1-3月に急減速、インフレは加速-軟着陸期待に水差す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-25/SCI0BWT1UM0W00
・GDP速報値 前期比年率+1.6%(予想+2.5% 前期+3.4%)
・PCEコア価格指数+3.7%(予想3.4%)
   ~四半期ベースで1年ぶりに伸びが加速
   ~住宅とエネルギーを除くサービス分野の価格指数は+5.1%
    伸びが前四半期の2倍近くになった
    
23年は力強かった米経済が24年に入って急速に勢いを失ったコトを示す。
しかし、インフレは加速。まさしくスタグフレーションの兆候。

インフレにフォーカスすれば早期利下げは難しい。
しかし、経済は急減速している、、、利下げしなくていいの?
ということでFRBはかなり難しい舵取りを迫られることになります。

これを受けて米金利は今夜更に上昇。
※米国債利回り

しかし、ドル円は今日25日の東京時間14時台に示現した
155.74円を超えられずにいます。
明日の日銀への警戒がさらなるドル円上昇を抑え込んでいる
ようです。その意味では観測報道にも一定の効果があるとみていい
のかもしれませんが、円高になるほどのインパクトはないということね

※ドル円日足 このボラでは介入し難い
また、今日の東京株式市場が軟調だった背景には
日銀が動くかもしれないという警戒があったとも指摘されています。

そして、米金利再上昇で株式市場は今夜下落スタート。
ダウはきれいに38.2%戻りで頭を叩かれました。
ナスダック、S&P500も半値戻りに届かず反落。

やはり利下げ期待で上昇してきた株式市場、利下げ開始が
いつになるかわからないという状況には買いが続きません。
昨日までの上昇は、下落に対しての自律反発程度ですね。

今夜はMETAが大きく下落。
※マグニフィセントセブン

AmazonやMicrosoftなども安いですね。
METAは決算は良かったのですがガイダンスが悪かった。
今期決算はこのケースで下落する企業が多いですね。

これまで米株市場を牽引してきたテック銘柄の
上昇力が鈍ってきましたが、最大の注目はNVIDIA。
決算は5月21日、まだ先なんですよね。。。

明日は日銀金融政策決定会合ということで
日銀のスタンスによっては円安のさらなる加速もあるかもしれません。

そして、その場合、介入はあるか。
明日金曜日はマーケットから目が離せませんね。

■日銀会合注目点:新たな物価見通しと総裁会見、円安けん制の有無
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-24/SCDR34T1UM0W00
■介入ポイントに一歩近づく円相場、植田総裁会見で2022年9月の再来も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-25/SCHAM5DWX2PS00

米GDP発表後の乱高下で99.94円でロングした豪ドル円は
101.33円で一旦手仕舞い。
その後100.96円で買い直しています。
コストよりちょっと上にストップおいておきます。

ひろこのX

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