ゴールドコラム & 特集

Vol.8 消費増税と金投資

常に私たちの関心を集めてきた消費増税。いよいよ、今年の4月から第一弾として5%→8%の3%上昇になります。そして来年10月にはさらに2%上げて10%にまでなる予定です。たかが3%、されど3%。大きな買い物をするとその差額は結構なものになり、私たちの財布や家計を直撃してしまいます。消費者にとっていいことが一つもなさそうな消費増税ですが、実は今こそ金に投資するのに絶好のチャンスなのです。ちなみに、ここで言う金投資とは、金地金(純度99.99%、通常10g?1kgのバー)のこと。装飾品や宝飾品は純度が低かったり、割高な加工料が含まれたりするので投資には不向きです。



では、具体的にどう消費増税が金投資に有利に働くのでしょう?その仕組みはいたって簡単!増税前に金を購入して、増税後に買ったその金を売ればいいのです。私たちが買い物をするときにお店に消費税を支払う(=店は諸費税を受け取る)のと同じように、金を購入すれば当然お店に5%の消費税を払うことになります。が、それは逆のときも同じ。個人でも物を売れば同じく消費税を受け取ることができるのです。しかも、事業主と違い、個人は受け取った消費税を納税する義務が課せられていません。つまり、金を増税前に消費税5%で購入し、増税後に消費税8%で売れば、その3%の差額が収益となるのです。例えば、金1キロ=400万円とすると、単純に売り買いをするだけで12万円もの収益を自動的にあげることができます。もちろん、価格は変動しますので買ってから売るまでの間に金そのものの値段が下がってしまえば話は別ですが、消費税の観点だけからみると、この増税のタイミングはとても有利。

一方、金を売買する際にはちょっとした注意点もあります。以下、地金売買におけるマメ知識も知っておきましょう!

金の売買には通常売買手数料がかかります。売買手数料は業者によってまちまちですが、通常、1キロの金地金に対し数千円?数万円かかります。一般的に、売買量が小さいと手数料は高く、大きいと安くなる傾向があります。多くの業者では500gを境に手数料が割高になったり、割安になったりします。なので、金を売買するときは少量をちょこちょこ買うよりも、まとまった資金で一回に多くの量を買った方がコストが割安に抑えられお得でしょう。

また、売却時の収益にかかる税金にも注意してみましょう。いわゆる売却益(譲渡所得)にかかる所得税ですが、これは売却益が50万円を超えると課税されます。が、資産(ここでは、金)の保有期間によって優遇があります!それは、資産を5年以上保有していると、課税対象額が5年未満のときと比べて半分になるものです。なので、一度の売却による所得が50万円を超えそうな量の金を売るときは長期間保有した後に売るのがオススメです。

さて、ここまでいろいろと説明してきましたが、要は、今、金地金を買いましょう!ということです。増税前はよく駆け込み需要として車や家、高級時計など高価な商品に対する需要が一気に増えますが、地金もそれと同じ原理と考えてよいでしょう。今安く買って、増税した瞬間に増加した3%が収益となるのですから。もちろん、買った金を売るか保有するかは買った人によってそれぞれでしょう。しかし、増税したことで自動的に利益になるこの3%の差は確かな事実。増税前の今だからこそ、金だからこそできる、安全資産と名高い光り輝く純金を、賢く買ってみませんか?


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ドットコモディティ株式会社

国内最大手のオンライン専業の商品取引会社で、楽天株式会社・楽天証券が出資。

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