【3月5日 AFP】米カリフォルニア(California)のカップルが飼い犬の散歩中に見つけて話題になった1000万ドル(約10億円)相当の金貨が盗品だった可能性が浮上し、発見したカップルに返還が命じられる恐れが出ている。地元メディアが報じた。

 このカップルは、所有敷地内の地中から、1400枚以上の金貨が詰まった8個の缶を発見。「サドルリッジ埋蔵金(Saddle Ridge Hoard)」という通称で呼ばれているこれらの金貨は、米国で見つかった中で最も価値の高い埋蔵物だと考えられている。

 2人から金貨の鑑定を依頼された古金貨取引会社ケイガンズ(Kagin's)は先週、金貨をインターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)を通じて売却すると発表していた。

 だが地元紙サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)は3日、サドルリッジ埋蔵金が、サンフランシスコ造幣局(San Francisco Mint)で起きた強盗事件で盗まれたものである可能性があると報道した。

 同紙が紙面をコピーした画像を掲載した1900年1月1日付の新聞記事には、同造幣局から額面価格が最大2万7000ドルの流通前硬貨が盗まれたと書かれていた。この額面価格は、サドルリッジ埋蔵金のものと近い。