リスク上昇でも輝き失う金
米州総局 宮本岳則
2018年下半期最初の取引となった2日の米国株式市場は、米中の追加関税発動を控えて、重苦しい雰囲気が続いた。ダウ工業株30種平均は一時、前週末比に比べて200ドル近い下げを記録。買われた銘柄の上位に公益企業が入るなど、投資家は守りの姿勢を強める。ところが安全資産の代表格である金からは資金が抜け続ける。リスク上昇の環境下で「輝き」を失ったのはなぜか。
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