大阪府、「黄金の顔」展示パビリオン設置へ 万博機運盛り上げ

来年夏に設置するパビリオンで常設展示する太陽の塔の「初代 黄金の顔」(大阪府提供)
来年夏に設置するパビリオンで常設展示する太陽の塔の「初代 黄金の顔」(大阪府提供)

 1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」(大阪府吹田市)に平成4年まで取り付けられていた「初代黄金の顔」について、府が常設展示するパビリオンを万博記念公園(同市)に設置することが18日、分かった。来夏にオープンする予定で、事業費は7億円を見込む。2025年大阪・関西万博に向け、過去のレガシー(遺産)を活用して機運醸成を図る。

 初代黄金の顔は70年万博開催時から平成4年の大改修まで太陽の塔の顔を務めた。厚さ0.8ミリの鋼板に金色のフィルムが貼られた直径10.6メートル、重さ約12トンのもの。分解され、公園内の収蔵庫に保管されていた。現在の顔は2代目。

 パビリオンでは、70年万博の日本館で展示され、原爆の悲惨さを表現した「かなしみの塔」などの巨大タペストリーも公開するという。事業費は平成32年度以降に計上する。

 一方、府は同日、来年度の当初予算案を発表。大阪万博の関連事業費として約2億円を盛り込んだ。万博の実施主体となる博覧会協会の負担金や、府民の関心を高めるためのイベント開催費などを計上。大阪万博のテーマである「いのち輝く未来社会」を具体化していくため、大学や市町村、医療・福祉機関と連携し、生活習慣病予防や健康作りの取り組みを推進する。

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