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国宝・中尊寺金色堂(岩手県平泉町)で、15日から保存修理工事が始まった。経年劣化により壁面で確認された亀裂や、漆や
金色堂は1124年、奥州藤原氏の初代・清衡によって造られた。極楽浄土の様子を具体的に表現したとされ、
造営から900年近くがたち、1960年代には解体修理(昭和の大修理)が行われた。
その後もたびたび修理がなされてきたが、昭和の大修理から50年以上が経過し、2018年から保存環境調査を行っていた専門委員会は「構造に関わる大がかりな修理は必要とされていないが、破損状況に即した必要最低限の補修は行うべきだ」と報告。国内の文化財修理に実績があり、昭和の大修理にも携わった小西美術工藝社(本社・東京)が担当する。工事期間中も一般公開は行われる。