架空金先物で詐欺の疑い 12人逮捕、11億円被害か
金の先物取引で元本を保証するとうそを言い、出資金をだまし取ったとして、千葉県警は21日、東京都の取引会社「J・E・Tパートナーズ」の実質的経営者、川崎哲平容疑者(40)=東京都豊島区西池袋5=と会社員ら計12人の男女を詐欺の疑いで逮捕した。
県警は2008年以降、社名を何回も変えながら、15都県の約1200人から約11億円をだまし取ったとみて、裏付けを進めている。
逮捕容疑は昨年11月~今年1月、神奈川県の無職の女性(62)ら2人に架空の金の先物取引を持ち掛け「元本を保証し、絶対に損はしない」とうそを言い、計525万円をだまし取った疑い。
県警によると、川崎容疑者と一部の社員は「金の取引はあり、だましていない」として容疑を否認している。
川崎容疑者らは、利益が出たとして1度だけ10万円程度を出資者に渡して信用させ、残りの出資金をだまし取っていたとみられる。〔共同〕