金のひこにゃん靴下? 東京五輪競泳女子個人メドレー2冠の大橋悠依(26=イトマン東進)が19日、ゴールドポストを喜んだ。地元の滋賀・彦根市内で五輪2冠の栄誉をたたえて、JR彦根駅前に金色の郵便ポストを設置された。除幕式に出席した大橋は「このようなすてきなポストを用意していただいて、なかなか経験できることではないので、うれしい限りです。たくさんの人に利用してもらえるとうれしいです」。

手紙を書きたい相手を聞かれると「大学時代の友達が仙台にいるので書きたいです」。さらに除幕式の最後には「どんどん触ってください」と地元関係者に金メダルを差し出していた。

大橋は、地元の「元祖ゆるキャラ」ひこにゃんが大好き。勝負レースの時に験担ぎで、ひこにゃん靴下やひこにゃんタオルで使用する。式典には、彦根市の和田裕行市長も出席した。

大橋は、報道陣から、来年5月の世界選手権福岡大会で金メダルをとった場合「何を金色にしてほしいか?」と質問されると「これ以上、金…。なりますかね?」と和田市長に質問。同市長は「なにか考えます。ひこにゃんと何か考えましょう」と明言した。

その際に、報道陣から「金のひこにゃんは?」と問われると、大橋は「それはちょっと…。赤備えなので」と、郷土愛をちらり。

ひこにゃんの赤いかぶとは、彦根藩を治めた井伊軍団の「赤備え」(あらゆる武具を朱塗りにした部隊)がモチーフになっている。全身が金色のひこにゃんはさすがにハードルが高い。

ただ同市長が「何かを考えます」と言ったことで、ひこにゃんの襟巻き(緑)が金色になったり、ひこにゃん靴下やタオルが金色バージョンになることが検討される可能性はありそうだ。【益田一弘】