古代のゴールド(6)神様のラインダンス
宝飾史研究家 山口遼
少し幅のある黄色いリボンをつないで、人間と思われるような形を作り、横につなぎ合わせたネックレスかブレスレットに見える。スーダンのメロエの遺跡から発見された、紀元前1世紀末ころのアマニシャケトと呼ばれる女王の持ち物だったものだ。
もちろん、すべて金製、デザインはアンクと呼ばれるものでエジプト人は生命の象徴として大事にしたものだ。これは小さなもので、縦3センチちょっと。サイズはいろいろで、エジプト文...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り296文字