ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島からオランダ・アムステルダムの博物館に貸し出されていた古代遊牧民族スキタイの黄金製装飾品などの財宝が、約10年ぶりにウクライナに返還されることが決まった。ウクライナ文化情報省が発表した。
アムステルダムの博物館は14年3月のクリミア併合の数カ月前、クリミアの4つの博物館から財宝を借り受けたが、併合によって誰に返還すべきかという問題が生じた。ロシア支配下となったクリミアの4博物館が返還を要求した一方、ウクライナは自国に戻すよう訴え、オランダで裁判となっていた。
ウクライナメディアによると、財宝には重さ1キロ以上もある黄金のかぶとや首飾りが含まれている。