インド中銀、通貨支援策として一般市民からの金購入を検討=関係筋

インド中銀、通貨支援策として一般市民からの金購入を検討=関係筋
8月29日、インド中銀はルピー防衛策として、商業銀行に一般市民から金を購入させ、貴金属精製業者に回し、金輸入の抑制を狙うという異例の措置を検討している。ムンバイで6月撮影(2013年 ロイター/Danish Siddiqui)
[ムンバイ 29日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行、RBI)は、ルピー防衛策として、商業銀行に一般市民から金を購入させ、貴金属精製業者に回し、金輸入の抑制を狙うという異例の措置を検討している。関係筋によると、近く試験的に実施される。
インドの経常赤字は900億ドル近くと、世界で3番目に大きい。金輸入が収支の悪化を招く要因となっている。国内で入手可能な3万1000トンの金の一部だけでも精製業者に回すことで、国内の金需要が満たされるとみられている。
RBIは商業銀行に宝飾品、金地金や硬貨を買い戻すように要請する。銀行は一般市民に売却を促すため、宝石商や質屋よりも有利な価格を提示する必要がある。

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