【8月7日 AFP】米フロリダ(Florida)沖で見つかった沈没船から回収された17~18世紀のスペインの財宝の数々がニューヨーク(New York)で競売にかけられ、合わせておよそ200万ドル(約2億5000万円)で落札された。競売会社が6日、明らかにした。

 米国のトレジャーハンター、メル・フィッシャー(Mel Fisher)氏は、1622年に新世界から持ち帰った数多くの財宝を載せたままハリケーンに見舞われて沈没したスペインのガレオン船「ヌエストラ・セニョラ・デ・アトーチャ(Nuestra Senora de Atocha)号」を発見して一躍脚光を浴びた。

 競売会社のガーンジーズ(Guernsey's)はフィッシャー氏の大発見から30年を記念し、このアトーチャ号とその姉妹船のサンタ・マルガリータ(Santa Margarita)号、さらに1715年に沈没した船団から見つかった40点近い品々をオークションにかけた。

 ガーンジーズによると、5日に最高値で競り落とされたのはサンタ・マルガリータ号から回収された優美な金の聖杯で、落札価格は41万3000ドル(約5150万円)だった。 

 また1715年の沈没船から見つかったエメラルドをちりばめた十字架は11万9000ドル(約1480万円)、アトーチャ号の金の延べ棒は9万3750ドル(約1170万円)でそれぞれ落札された。いずれの品についても、買い手に関する情報は公表されていない。ガーンジーズは、全品の落札総額は「約200万ドル」に上り、当初の推定とほぼ同額だったとしている。(c)AFP