煙台沖の海底金鉱、埋蔵量470トン確認

2015.12.4 05:00

 山東省第3地質鉱産勘査院によると、同院はこのほど、これまで進めてきた同省煙台市莱州湾の三山島北部海域における金鉱探査で、埋蔵量470トン余りに上る金鉱を確認した。これは中国が海域で初めて発見した超大型金鉱であり、中国にとって海底金鉱探査の先駆けとなるものだ。

 同海域では、これまでに150キロにわたるボーリング調査を終了しており、海上掘削プラットホームを延べ71基設置、掘削最大深度は1973.46メートルに及ぶ。この探査作業は先月末まで行われた。

 中国科学院の院士、許志琴氏は「今回の金鉱探査成功は、中国の鉱物探査が大陸から海洋に拡大したことを象徴しており、中国は“地質大国”から“地質強国”への道を歩んでいるということだ」と強調する。

 三山島海域には世界でも少ない超大型金鉱があり、中国の単独鉱床としては最大規模で埋蔵量も最多、成分は単一で高品質だ。同海域で金鉱探査権を持つ面積は17.91平方キロに上る。

 三山島海上金鉱ボーリング探査プロジェクトの張軍進マネジャーは「海底金鉱探査は難度が高く、海上プラットホームでの施工は陸上に比べて時間も費用もかかる。作業員は強風や降雪、低温といった厳しい気象条件の中、船酔いにも悩まされながらの作業を余儀なくされる」と苦労を語った。(中国新聞社)

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