使わなくなった指輪がお宝に-金価格上昇でリサイクル増える
Eddie van der Walt、Ranjeetha Pakiam、Swansy Afonso-
世界の金供給のうち3分の1余りをリサイクルが占める
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リサイクルされる金の量は1-6月に前年同期比で約10%増加
金価格が今年予想以上に上昇したことから、不要となっていた宝飾品やコインに新たな命が吹き込まれている。
通常、世界の金供給のうち3分の1余りをリサイクルが占めるが、金市場が低迷していた3年間は質店や買い取り会社での金の買い入れは低迷していた。そうした状況は一変した。金価格の年初来上昇率が2010年以降で最大となる中、金をリサイクルに回す人が増え、業者はリサイクル能力を増強し一部の宝飾業者の事業も変化している。
ロンドンの宝飾業者ファーリンドンズのオーナー、マーク・ヒックス氏は「今では販売するより買い取りする金の方が多い。金価格が上昇している局面では、それが報道されると人々は食器棚や引き出しの中を探し、不要になっているアクセサリーを全て取り出して当店に持ってくる」と語る。
産金業界団体ワールド・ゴールド・ カウンシル(WGC)のデータによれば、リサイクルされる金の量は1-6月に前年同期比で約10%増え、年間ベースでは09年以来の増加となる可能性が高まっている。
原題:Old Rings Are Treasure as Gold Rally Revives Scrap Recycling (2)(抜粋)
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