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中銀の金購入が減少-新興国の輸出落ち込みによる現金収入減で

  • 4-6月の金購入量は40%減少し2011年以来の低水準
  • 金購入減少は3四半期連続で、少なくともここ5年で最長

最大の金保有機関が金購入を控えている。

  ブルームバーグが集計した産金業界団体ワールド・ゴールド・ カウンシル(WGC)の統計によれば、各国・地域の中央銀行による4-6月(第2四半期)の金購入量は前年同期比で40%減少し2011年以来の低水準となった。減少は3四半期連続で、少なくともここ5年で最長。中銀は計約3万2900トンの金を保有する。

  購入が減少したのは金価格が1-6月(上期)としてはここ40年で最大の上昇を示したためだ。1990年代にイングランド銀行(英中央銀行)の外貨準備担当マネジャーを務めたジョン・ヌジー氏によれば、新興国では輸出が落ち込み現金収入が減少したため中銀が金の購入を減らしている。

  ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州立銀行の商品アナリスト、トールステン・プロッテル氏は「金購入は劇的に鈍化している。このことは、金市場にとって非常に重要な要因となる可能性がある」と指摘した。

原題:Central Bankers Get Tired of Gold as Falling Exports Reduce Cash(抜粋)

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