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ドラッケンミラー氏:昨年12月に金を購入-従来の投資姿勢を転換

更新日時
  • FRB議長とECB総裁の慎重な発言にドラッケンミラー氏は言及
  • 金の現物価格は12月の安値から約10%上昇し、利益もたらす

資産家スタンリー・ドラッケンミラー氏は、昨年11月に金売却に動いた投資スタンスを転換し、12月に金を購入したことを明らかにした。

  ドラッケンミラー氏は7日のインタビューで、「わたしは幾つかの通貨を保有したいと思った。自国通貨が強くなることを望む国はない。金は大きく下げたので購入した」と語った。

  同氏は昨年の米大統領選までの間は金のポジションを保有していたが、選挙の夜に売却。CNBCとのインタビューで、トランプ政権が成長を促進する本格的な税制改革と規制緩和をもたらすと楽観しており、そうした恩恵がより保護主義的な通商政策をめぐる懸念に勝ると予想されると述べていた。

  実際に米大統領選でのトランプ氏勝利に伴い、経済成長が上向き金利が上昇するとの観測から米株が最高値を更新する一方、金相場は下落した。12月に入ると米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長と欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、成長の軌道に狂いが生じることもあり得ると慎重な発言を行い、こうしたコメントでドラッケンミラー氏は金を購入した。

  金の現物価格はニューヨーク時間7日午後9時(日本時間8日午前11時)時点で1オンス=1234ドル前後と、昨年12月の安値から約10%上昇しており、ドラッケンミラー氏の投資行動は、これまでのところ利益をもたらしている。

原題:Druckenmiller Bought Gold in December, Reversing November Stance(抜粋)

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