国債値下がりと金相場回復を想定、トランプ氏政策で-アインホーン氏
Sonali Basak、Simone Foxman、Susanne Barton-
再保険会社グリーンライト・キャピタル・リの業績説明で発言
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GM株が依然として過小評価されているとも指摘
ヘッジファンドを運用するデービッド・アインホーン氏は国債の値下がりと金相場回復に賭けている。トランプ米政権下でのインフレリスクを想定している。
アインホーン氏が会長を務めるケイマン諸島籍の再保険会社グリーンライト・キャピタル・リの業績を説明する23日の電話会見で、同氏は「米大統領選に対応してマクロポートフォリオを幾つか変更した」と述べた。
「ソブリン債のさまざまなロングポジションを解消し、幾つかのショートポジションを追加した。株式のロングエクスポージャーの積み増しも行った」と説明。値下がりを見込むソブリン債について、具体的な国名には触れなかった。
アインホーン氏は、グリーンライト・キャピタル・リの投資ポートフォリオ値上がり継続を目指している。同ポートフォリオは2016年10-12月(第4四半期)に米ゼネラル・モーターズ(GM)とりそなホールディングスに関する取引が奏功した一方で、金投資が弱みとなっていた。
同氏は金相場について、「われわれの長期見通しは引き続き強気だ」と話し、米国の「新政権の不確実性は高く、政策の取り組みは景気刺激に焦点を絞っているように見受けられ、インフレが伴うことになるだろう」と指摘した。
GMの株価は昨年10ー12月期にほぼ10%上げ、今年も一段高となっている。アインホーン氏は、将来的な自動運転車へのシフトをめぐる懸念は見当違いだとして、GM株が依然として過小評価されていると主張。「特に雇用情勢が強まり、賃金上昇につながれば」GM株は上がり続けるだろうと述べた。
原題:Einhorn Shorts Sovereigns, Affirms Gold on Trump Uncertainty (2)(抜粋)