金価格上昇、関係者が意識する米経済と欧州政治
商品部 松沢巌
金価格が騰勢を強めている。ニューヨーク市場の金先物は米国時間22日、一時1トロイオンス1250ドル(中心限月)を上回り、2月下旬以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。米株式市場でトランプ政権の経済政策や政策運営への期待に陰りが広がり、ダウ工業株30種平均は続落。外国為替市場ではドル安も進み、金相場を押し上げた。フランス大統領選の行方をはじめとする欧州リスクと同時に経済の「トランプリスク」も金の買い材...
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