金相場、膠着するなかでくすぶる地政学リスク
商品部 渋谷江里子
金相場が動かない。6月13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えたニューヨーク市場の金先物価格は、上げ下げを繰り返しながら1トロイオンス1250ドルを挟んだ値動きが続く。市場では「材料が出尽くした」との意見が出てきた。一方で北朝鮮を中心に国際情勢の緊迫感を強める材料は依然として残り、市場関係者は小康状態の相場でも警戒を解けずにいる。
「発注ミスではないか」―。取引担当者の間で話題になる...
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