[金投資家インデックス]7月の価格下落時に史上最高の保有量へ金を買い増す
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価格に敏感な金投資家は、7月の価格下落時に史上最高の保有量へ金を買い増す
•ブリオンボールトの顧客は、7月に金を361キロ積み増し、その保有量は史上最高の38.1トンとなった。
•その19%はロンドンで、72%はスイスのチューリッヒで保管されている。
2017年8月1 日ロンドン: 個人投資家の金投資へのセンチメントは、7月に金価格が下げた際に上昇し、ブリオンボールトの顧客はその保有量を今年1月以来の速さで増加させていたことが、最新のデータで明らかとなった。
先月ブリオンボールトの顧客は361キロの金を買い増していた。これは、それまでの3ヶ月間に売却した総量194キロの2倍の量となる。
また、ブリオンボールトで金を購入した顧客数は前月比28%増と、昨年12月以来の高い水準となった。そして金を売却した顧客数は前月比3分の1へと減っていた。
これにより、ブリオンボールトの顧客が保有しブリオンボールトで保管している金の総量が史上最高値の38.1トンとなった。この評価額は15億ドルほどと、世界の主要国の中央銀行の金準備と比較すると49位に位置することとなる。
これは、重量では昨年比2.9トンで8.1%増加したこととなる。この増加量は、ブリオンボールトの顧客が10年前の2008年8月に金融危機が起こる直前に保有していた金の量とほぼ同水準となる。
現在ブリオンボールトの顧客が保有する金は、72.5%がスイスのチューリッヒに、19%がロンドンに貯蔵され、残りの8.5トンはニューヨーク、トロント、シンガポールで貯蔵されている。
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、今回の数値の背景を次のように分析している。
「10年前に金融危機が起きた際、金を買っていたことは賢明なことと証明された。今日このような危機が再び引き起こるとは思いもしないだろうが、このような危機のための保険として金を購入する人々は、金が下落した際に購入を進め、着実に保有高を増加させながらも、上昇した際に売却するなど、価格により敏感になっている。
このようなストラテジーは、アジアの価格に敏感な消費者の金取引手法と似通っている。より多くの欧米の個人投資家は、価格が下落した際に購入し、価格が上昇した際に利益確定の売却をするものの、引続き保有も続けている。インドや中国の消費者は、宗教や文化的理由で、金価格の動きにかかわらず金の保有量を継続的に増加させているが、北アメリカや欧州の消費者もまた、2007年に起きた金融危機以降、同様な投資傾向へと変わりつつあるようだ。」
ブリオンボールトで実際に売買された金のデータを見てみると、7月に金投資家インデックスは、金価格が1.9%下落してトロイオンスあたり1236ドルへと下げる中上昇し、55.1と6月の54.1から上昇していた。
これにより、個人投資家の金地金現物投資のセンチメントを指標化した金投資家インデックスは、7ヶ月連続で金価格と逆の動きをしたこととなる。ちなみにこの数値は、ブリオンボールトにおける月間のネット購入者数とネット売却者数によって算出されている。
このような長い期間、金価格と金投資家インデックスが逆の動きを続けたのは、2009年10月にこのデータを算出し始めてから初めてのこととなる。
金投資家インデックスが50である場合は、ブリオンボールトのネット購入者数とネット売却者数が完璧に一致したこととなる。金への関心が薄れた2015年1月には50.5と最も低い数値を記録していた。そして、米国大統領選挙が行われた昨年11月には、5年ぶりの高さの59.3まで上昇していた。
ブリオンボールトの顧客は、7月に銀の保有量も増加させ、ドル建て月間平均銀価格が4.7%下げて16.14ドルとなる中、月間増加量は11月以来最大となっていた。
その量は重量にすると9.4トンで、顧客が保有する銀総量は687トンと、2016年同時期から14%の増加となった。
2012年2月から算出されている銀投資家インデックスも、7月に7ヶ月連続で価格と逆の動きをしており、このような動きは記録上最も長期間となっている。
そして、個人投資家の銀投資へのセンチメントを表す銀投資家インデックスも、7月に55.5と6月の53.1から上昇していた。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で6万5000人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約15億ドル(約1710億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億7000万ドル(約410億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた700万ドル(約8億1000万円相当)の顧客のプラチナを保管している。
2016年には毎週平均して5000以上の顧客の注文を扱い、取引量は前年比28%増の6億8900万ポンド(約720億円相当)となっていた。
同社は10年前に起業家のポール・タスティンによって金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引部門で2度目の受賞をしている。また、英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp