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[金投資家インデックス] 金需要が2018年を前に急増

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金需要が2018年を前に急増
しかし株式市場が堅調である間、金の保険としての魅力は薄い

2018年1月10 日ロンドン: 2017年は金投資傾向が13ヶ月ぶりの強さとなって終わっていたことが、世界最大のオンライン貴金属取引プラットフォームを運営するブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。

ブリオンボールトにおいては、12月の月間金保管量が約659キロ増加し、2016年11月にトランプ大統領が選出され、金需要が急増していた時以来の需要の高さを見せていた。

ブリオンボールトを利用して、金の購入を始めた新規顧客、もしくは購入を進めた既存の顧客数は、前月比11.4%増となっていた。これは、3ヶ月ぶりの高い水準で、2017年の月間平均を7.8%上回るものであった。それに対し、金を売却した顧客数は前月比12.5%減と、2017年の月間平均から21.3%減となっていた。

そのために、金の投資へのセンチメントを表す金投資家インデックスは、前月の53.9から55.3と上昇し、2017年の最高値の5月と同じ高い数値となっていた。

この値が50の場合は、月間の金購入量が売却量を上回る顧客数と金売却量が購入量を上回る顧客数が完璧に一致したことを意味し、この最高値は金価格が史上最高値を記録した2011年9月の71.7で、過去5年間の再低値は2015年1月の50.5となっている。



ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュは、この背景を次のように分析している。
「昨年は、株式市場が堅調であったことから、個人投資家は金投資を、値が上がった所で利益確定を行い、下げた時に買うというように戦略的に行っていた。12月に需要の急増はあったものの、2017年の金需要は、英国のEU離脱やトランプ大統領選出が、新たな金の需要を生み出した2016年の半分に達したのみであった。

2018年は、他の資産クラスの動向が鍵となるだろう。金投資への需要は、株式市場が堅調であれば、抑えられることとなるであろう。ただし、金融システムの保険ともいえる金を購入する良い時期は、それを必要としていない時ではあるのだが。」

12月は、世界株式市場がMSCIワールドインデックスのように5年連続で上昇して終わり、仮想通貨のビットコインが、昨年初頭から12回以上も市場高値を更新した後にその価格を33%近く下げていた。

金価格はドル建てで1.6%下げ、5ヶ月ぶりの低値を付けていた。金投資家インデックスは2017年に金価格と逆の動きを11回することとなった。これは、2009年にデータが算出されて以来、個人投資家がとった記録的な長い期間の逆方向の動きでもある。

12月の月間の顧客の売却量を差し引いたネットの金購入量は約659キロとなっていた。それにより、ブリオンボールトの顧客が保有し、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、トロント、シンガポールで保管する金の総量は38.7トンと新記録を更新することとなった。2017年の年間の保管増量は、1.5トンと、2016年の年間で増加した保管量の2.7トンから45.5%減となっていた。

銀においても、12月は2017年で最も需要が高まった月となった。ブリオンボールトにおいて売却量を差し引いたネットの銀購入量は10.9トンと、2016年11月以来の大きな量となった。そのため、2017年の年間保管増量は53.8トンとなったものの、銀においても2016年の年間保管増量99.6トンの53.8%と、ほぼ半分の量に留まっていた。

銀の購入者数は前月比27.2%増で、7月以来の高い数値となった。それに対し、銀売却者数は28.4%減で7月以来の低い数値となった。そのために、銀投資家インデックスは51.0から53.9へと上昇し、7月以来の高い数値となった。



クリスマス休暇などにもかかわらず、12月は新規購入者数が前月比14.8%増と増加し、2017年においては5番目に多い新規顧客数となった。

これは、5年平均値を6.4%上回り、12月のこの高い数値は、ドイツとイタリアからの顧客によって牽引されていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

金投資家インデックスについて
ブリオンボールト社の「金・銀投資家インデックス」は、個人投資家向けオンライン金・銀現物所有サービスにおいて世界最大のブリオンボールト社が所有するデータを基に算出されている。これは、24時間運営されているブリオンボールト社の市場でユーザーによって売買された取引データである。この指標が50を超えた場合、その月の金・銀のネット購入者数がネット売却者数を上回ったこととなり、個人投資家が金・銀投資に対して強気姿勢であることを意味する。このインデックスの詳細は、ロンドン貴金属市場協会発行の雑誌「Alchemist」の2013年5月号の記事(英語)を参照。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。

89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16億ドル(約1810億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億8000万ドル(約430億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた900万ドル(約10億円相当)の顧客のプラチナを保管している。

2016年には毎週平均して5000以上の顧客の注文を扱い、取引量は前年比28%増の6億8900万ポンド(約720億円相当)となっていた。
同社は10年前に起業家のポール・タスティンによって金投資家のニーズを満たすために設立され、下記サービスを提供している。

•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、

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