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ヘッジファンドがプラチナに注目-パフォーマンスは昨年貴金属で最低

  • 投資家は昨年9月半ば以降で最も強気-需要拡大見通しで
  • 金に対するプラチナの相関性の高さも価格を下支え
Platinum bars are displayed for a photograph at Tanaka Kikinzoku Jewelry K. K.'s store.

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Photographer: TOMOHIRO OHSUMI

プラチナ価格のパフォーマンスは昨年、他の貴金属と比べ出遅れていたが、ようやく上回るようになり、ヘッジファンドの注目を集めている。

  資産運用会社はプラチナ価格上昇を見込んで投資している。プラチナは自動車の排ガス浄化装置に利用される。投資家らは今年初めまでプラチナ価格に対して悲観的な見方を示していたが、世界的に経済成長の兆しが見えることから需要が拡大するとの見方が広がり、市場心理が変化した。ドル相場の軟化で代替資産が値上がりする中、プラチナの金に対する相関性の高さも価格を下支えしている。

買越残高が増加

  プラチナ価格は昨年上昇したものの、金や銀、パラジウムと比較すると精彩を欠いていた。欧州でディーゼル車の購入が落ち込む中で、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)が2015年に自動車の排ガスに関するデータ不正を認めたことを受け、プラチナ価格の見通しは暗くなった。中国が排ガス規制を強化し始めたことから、状況は変化しつつあり、プラチナ需要が高まっている。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が19日発表したデータによると、資産運用会社によるプラチナの先物とオプションの買越残高は16日終了週に79%増加し1万9806枚と、昨年9月半ば以来の高水準に達した。

原題:2017’s Worst-Returning Precious Metal Becomes Hedge Fund Darling(抜粋)

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