Photographer: Akos Stiller
Cojp
「ついに望み捨てた」-すっかり輝き失った金に投資家あきれ顔
Ranjeetha Pakiam、Elizabeth Burden、Yakob Peterseil、Eddie van der Walt-
金ETFから13週連続の資金純流出、この5年間で最長
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避難先として大きな失望誘っている-マレックス・スペクトロン
さえない金相場に不名誉な記録が加わった。
金価格に連動した上場投資信託(ETF)からの資金の純流出が13週連続と、この5年間で最長となった。金のネットショートポジション(売り越し)は過去最大に膨らんでいる。金相場にとって最大の悪材料であるドル高は健在だ。
新興市場国が混乱し、米国株の強気相場を支えてきたテクノロジー企業への警戒感が広がる中でも、金は今年に入って9%下落している。
マレックス・スペクトロンの貴金属担当責任者、デービッド・ゴベット氏は「長いことつらい状況に置かれてきたETFの保有者は、金が以前の輝きを取り戻すという望みをついに捨てた。ドルや株式相場、金以外の大抵の投資先の方が良いと判断するに至った」と電子メールで指摘。「唯一言えるのは、安全な避難先としての金は今年、大きな失望を誘っているということだ」とコメントした。
米商品先物取引委員会(CFTC)の17日の発表資料によると、ヘッジファンドなど大口投機家の金のネットショートポジションは14日終了週、データがある2006年以降で最大となった。
原題:Gold Investors ‘Give Up Hope’ as Biggest Short in History Builds(抜粋)
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