[金投資家インデックス] 金へのセンチメントは米大統領選以来の高さへ上昇
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2018年夏は価格が下げる中でバーゲンハンター的購入が進み、
金へのセンチメントは米大統領選以来の高さへ上昇
2018年9月4 日ロンドン: 2018年夏は、個人投資家の金へのセンチメントが、トランプ大統領が選出されて以来の高い水準となっていたことが、ブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。
月間平均金価格がドル建てで5か月連続下げ、2017年1月以来の低さのトロイオンスあたり1201ドルへ達したことからも、8月の金投資家インデックスは、7月の21ヶ月来の高さの56.8に近い56.0と、8月も高い水準を保持した。
金投資家インデックスは、ブリオンボールトの全世界の72,000人以上の個人投資家が売買したデータから算出されている。この数値が50の場合は、その月の金購入量が売却量を上回ったネット購入者数がネット売却者数と完璧に一致したことを意味する。
そして、この数値は金価格が史上最高値を付けた2011年9月に71.7のピークとなり、2014年から2015年の冬に50.5と最低値を記録している。
今年6月から8月までの3ヶ月間の平均値は55.9と、2017年1月で終える3ヶ月間の平均値までと比較しても最も高くなっていた。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「金の上場投資信託(ETF)は継続してその残高を減らしており、投機家の金のショートポジションは記録的な水準へと増加している。しかし個人投資家は、価格の下げを購入機会と見て、その保有量を積み増していた。
金をこのような安い価格で購入することは、今年政治や経済や新興国市場のリスクが、強気市場を長期に続けている株式市場に変化をもたらしたならば、賢明な選択であったことを証明するかもしれない。今月はリーマンショックから10年目で、金が歴史的に長期に渡る株式市場の低迷による損失の保険となったことを思い起こさせることだろう。」
ブリオンボールトで、先月保有する金を増加させた顧客数は、7月の20ヶ月ぶりの高さから5.4%下げていた。それに対し、10年ぶりの低さを記録した前月から金保有量を減らした顧客数は14.1%増えていた。
しかしながら、新規顧客の数は7月からは46.3%増の今年2月以来の高さとなり、来年3月末に迫る英国のEU離脱を巡る懸念の高まりからも英国の顧客に牽引されていた。
英国ポンドが為替市場で下げたことで、英国ポンド建て金価格は8月にほぼ横ばいとなり、2016年12月以来の低い水準を推移していた。
銀投資家インデックスは、8月に銀の月間平均価格が4.5%下げて2016年1月以来の低さとなる中で、53.9と前月の53.7から上昇し、3ヶ月連続の上げとなっていた。
月間で銀購入が売却を上回ったネット購入者数は9.0%増加し、3月以来の高さとなった。しかし、ネット売却者数は14.7%増とそれを上回っていた。
そのような中で8月に銀の売買をした顧客数は銀保有者全体の10%を超え、5ヶ月ぶりに上昇していた。
また金の取引量は、過去12か月の平均から31.7%増加し、ブリオンボールトにおける一日当たりの平均取引量は43キロ、評価額で170万ドル(約1億8700万円)となっていた。
顧客が保管する銀の総量は、8月末の段階で重量において前月から全く変化はなく、727トンとなっていた。
しかし金の総量は、史上最高値を付けた7月の39トンから、大規模な顧客が売却をしたことから301キロ減少していた。
以上
連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
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ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約15億ドル(約1660億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億4300万ドル(約380億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた1500万ドル(約17億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp