古代ギリシャの富裕都市か、住宅跡や死出の旅用金貨など出土

古代ギリシャの富裕都市か、住宅跡や死出の旅用金貨など出土
 11月13日、ギリシャの南ペロポネソス地方で、紀元前12、13世紀にトロイア戦争の生き残りたちが構築した古代都市「テネア」の遺跡とみられる宝飾品やコイン、住宅跡などが発見された。10月撮影の提供写真(2018年 ロイター/Greek Culture Ministry)
[アテネ 13日 ロイター] - ギリシャの南ペロポネソス地方で、紀元前12、13世紀にトロイア戦争の生き残りたちが構築した都市の遺跡とみられる宝飾品やコイン、住宅跡などが発見された。
文化省は、この発見により、富裕な古代都市「テネア」の存在が示唆されたと述べた。これまでは、テネアの所在地は主に歴史的な言及を根拠としていたが、今回の発見はその存在の証明だとしている。
古代ギリシャの旅行家・地理学者パウサニアスによると、テネアはアガメムノン王の捕虜となったトロイア人が構築した可能性がある。
最新の発掘では、ローマおよびヘレニズム時代に遡る7つの墓が出土したほか、初めて入植跡が見つかった。
発掘を率いるヘレニ・コルカ氏はロイターに、「舗装道路や建築構造跡など、都市の痕跡が見つかったことは重要」と述べた。
発見された墓には壷や宝飾品が多数埋葬されており、死後の世界への旅費として使用される金貨も1枚出土。この都市が富裕だったことが示唆されたという。

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