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[金投資家インデックス] 安全資産としての金の需要が激減

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安全資産としての金の需要が激減し、新規顧客数は世界金融危機以来の低さへ

2019年6月4日ロンドン: 5月の一般投資家による金の需要が2019年で最も低くなっていたことが、ブリオンボールトの最新のデータで本日明らかとなった。

また、新たな顧客の金投資への興味も、先月株式市場が大きく下げる中で、世界金融危機前の水準へと下げていた。

ブリオンボールトで月間で金購入が金売却を上回っていた顧客数は、5月に前月比14.2%減少し、2018年4月以来の低さとなっていた。また、売却が購入を上回っていた顧客数は35.9%増え、今年2月以来の高さとなっていた。

そのために、一般投資家が実際に行った金地金現物売買のデータから算出する金投資家インデックスは、昨年12月以来の低い水準の52.0となっていた。また、この数値は3月と4月が6か月ぶりの高い水準の54.5であったことから、前月比4.6%減と2018年1月以来の一月あたりの大きな下げとなっていた。

この数値が50であった場合、その月の購入量が売却量を上回っていた顧客数と売却量が購入量を上回っていた顧客数が完璧に一致したことを意味する。金投資家インデックスは、2011年9月に月間平均金価格がトロイオンスあたり1920ドルとなった際に、71.7と史上最高値を記録している。



ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、次のように分析している。

「世界の株式市場が低迷し、景気後退への懸念が高まりつつあったにももかかわらず、一般投資家は金への興味を失っていた。ファンドマネージャーもまた、5月に金に裏付けされた上場投資信託(ETF)から資金を引き出していた。

『安全資産需要』に関しては言えば、金価格の上昇は、現物金地金への需要によるものではなく、派生商品市場等での投機的な動きによるもののようだ。新たな興味を生み出すには、2018年の株価の急落や世界金融危機時のような、株価の更なる下げが必要となるかもしれない。」

先月米国のS&P500種指数が6.6%下げた際に、MSCIワールドインデックスは6.3%下げている。
それに対し、金価格はほぼ動きが無く、月間平均価格はドル建てで前月比0.2%の下げで、トロイオンスあたり1284ドルとなっていた。

ブリオンボールトにおける新規顧客数は、過去12か月の平均値を26.7%下回り、2008年7月以来の11年ぶりの低い数値となっていた。

英国の新規顧客数は、英国の緊急危機の始まりとも言われている、2007年9月のノーザンロックの取り付け騒ぎ以来の低い数値で、過去12か月平均から48.8%下げていた。

米国の新規顧客においては過去12か月の平均値から14.3%の下げで、フランスは22.9%下げ、イタリアは53.2%の下げである中、ドイツは43.6%増となっていた。

ちなみに、グーグル検索上では、「金を買う」の検索数は昨年の夏や2007年半ばの低い水準を維持している。



この間銀価格は、5月に3か月連続で下げ、月間平均は昨年11月以来の低さのトロイオンスあたり14.63ドルとなっていた。

そのために、ブリオンボールトにおいて月間で銀を購入した量が売却した量を上回っていた顧客数は前月比15.3%増加し、売却が購入を上回っていた顧客数の8.1%増を上回っていた。

そのために、銀投資家インデックスは4月の52.1から5月に52.6へと上昇していた。

また重量においても、ブリオンボールトで保管されている銀総量は2.1トン増加し、新たな記録である759トンとなっていた。

それに対し金の総量は、ブリオンボールトの顧客はネットで売却を進めていたことから、63キロ減少し38.8トンとなっていた。

5月の金売却は、売却者の半数以上が、ドル建て価格では5月の月間平均価格からトロイオンスあたり約45ドル安かった過去5年以来に金を購入していたことからも、利益確定目的がけん引していたと思われる。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万5000人を超える175ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金・銀・プラチナ地金の評価額は、現在約20 億ドル(約2210億円相当)となっている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。

•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。

さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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