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[金投資家インデックス] 2010年以来初めて売却者数が購入者数を上回る

キーワードBullionVault 

金価格が3年ぶりの早いペースで上昇する中で記録的な利益確定が起こり、
2010年以来初めて売却者数が購入者数を上回る

•ブリオンボールトでの一日あたりの金取引量が240万ポンド(約3億3200万円)と倍増
•投資家の金売却が金購入を2対1の比率で上回る、史上最高の水準へ
•顧客の金保有総額は、英国ポンド建てとユーロ建てにおいては史上最高を記録
•スマートフォンアプリでの史上最高取引額の140万ドル(約1億5200万円)の金売却が行われる

2019年7月2日ロンドン: 金価格が6年ぶりの高さへと上昇する中で、一般投資家が6月に急激に利益確定の売却を進めたことが、欧米で最大のオンライン現物地金市場を提供しているブリオンボールトの最新のデータで本日明らかとなった。

ブリオンボールトを利用する顧客の購入量を差し引いたネット売却量は、6月に750キロと記録的な水準となっていた。ブリオンボールトでは、世界の75,000人の顧客が約21億ドル(2280億円)相当の金を保有している。

この売却量は、2005年からサービスを提供しているロンドンを拠点とするフィンテック企業にとっては、1か月当たりの量としては記録的なものであった。しかし、顧客が保有する金の総量は、5月からは2%下げたものの38トンを維持していた。

この金の評価額は、金曜日のロンドンの世界指標で算出すると約17億ドル(1845億円)相当と、ドル建て価格では2013年1月末以来の高さで、英国ポンド建てとユーロ建てにおいては、それぞれ13億ポンドと15憶ユーロと史上最高値となっていた。



ブリオンボールトにおける、6月に月間で金の購入量が売却量を上回ったネットの金購入者数は、5月の1年ぶりの低さからは、7.4%増加していた。

しかしネット売却者数はほぼ10年ぶりに購入者数を上回り、前月比122%増と2016年6月に英国がEU離脱を決めた国民投票以来の高さとなっていた。

そのために、一般投資家の実際に取引されたデータを基に算出される金投資家インデックスは、前月の52.0から5.6%下げる2年ぶりの急落を見せて、49.1となっていた。

この数値が50を割ったのは、2010年2月の48.8以来で、世界金融危機後に市場が落ち着きを取り戻していた2015年1月の直近の最低値の50.5も下回ることとなった。

ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、次のように分析している。

「6月に金価格が6年ぶりの高さへと上昇する中で、利益確定の売却の大きな波が押し寄せることとなった。価格が急激なペースで上昇することで、金をリスク分散の手段としている一般投資家が、ポートフォリオのリバランシングを行うことは、賢明なことだろう。しかし、いまだ金を金融システムの保険として保有していない一般投資家はかなりの割合でもあることは確かだ。先月は金への新たな興味は、前月の低い水準からは上昇はしていた。」

ブリオンボールトを新たに利用し始めた顧客数は、6月に前月比25.8%増加していた。ちなみに、5月の新規顧客数は2008年のリーマンショック以来の低い水準ではあった。そのために、この6月数値は、いまだ過去5年間の月間平均を24.5%下回っている。

国別にみると、英国の新規顧客数は前月比38.7%増加し、米国は19%増、ユーロ圏は14.3%増加していた。

金価格はドル建てで、6月に5.9%上昇し、2016年2月以来の早いペースの上げとなっていた。これは、金先物・オプション市場といった派生商品市場への大量な投機的資金の流入と、米国、ユーロ圏、日本、英国の中央銀行の金融緩和への準備があるといったハト派的コメント等で金利引き下げ観測が広がっていることが要因となっていた。

英国ポンド建て金価格は前月比7.1%上昇し、そしてユーロ建てにおいては4.8%上昇していた。これらは、2016年7月以来の早いペースであった。

重量にすると、購入量は過去12か月の平均を45.3%上回り0.9トンとなっていたものの、売却量がこの3倍のペースで、過去12か月の平均を136.3%上回る1.7トンと急増していた。

なお、1日あたりの金取引量は、6月に240万ポンド(3億3200万円)と過去1年間の平均を95.8%上回っていた。

また、先週6月25日火曜日には、金価格が全ての主要通貨建てで数年来、もしくは史上最高値を付ける中で、金取引量は600万ポンド(8億円)と、2016年11月にトランプ氏が大統領に選出して以来のピークを記録していた。

6月に売却をしたほぼ半数以上の顧客は、2014年から2019年に金を購入していた。そのために、売却者の48.6%は、6月の金価格の上昇でドル建てにすると平均的に16.8%の利益を上げていたことになり、ユーロ建てでは16.3%、ポンド建てでは25.9%となっていた。

7月1日月曜日には、顧客の1人はブリオンボールトのiPhoneアプリを利用して、32キロの金(1,028トロイオンス)を140万ドル(1億5200万円)というスマートフォンアプリの史上最高規模を売却していた。



6月に銀価格もまた1月以来の早いペースで上昇し、ドル建てで2.5%、ユーロ建てで1.6%、英国ポンド建てで3.9%の上げとなっていた。

そのような中で、ブリオンボールトで銀を月間で売却を上回って購入したネット購入者数は前月比13.1%増加し、昨年9月以来の高さとなっていた。しかし、ネット売却者数も1月以来の高さの39.6%増加していた。

そのために、銀投資家インデックスは前月の52.6から6月に52.0へと2月以来の低さへと下げていた。しかし重量にすると、ブリオンボールトの顧客は2.1トン銀を積み増していたことから、過去12か月間で8回目の史上最高値を更新をして銀総保有量は759トンとしていた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万5000人を超える175ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金・銀・プラチナ地金の評価額は、現在約21 億ドル(約2280億円相当)となっている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。

•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。

さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

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