ポルトガル中銀、金準備売却の可能性否定

[リスボン 14日 ロイター] ポルトガル中銀のコスタ総裁は14日、同国がキプロス政府のように資金調達のために超過の金準備を売却することはないと述べた。
コスタ総裁は記者団に対して、「これはポルトガルには当てはまらない。(超過金準備に関して)キプロスで起こったことは、同国で起きた他の多くのことと同様に、ポルトガルでは起こり得ない」と語った。
キプロス政府は先月、国際支援を受けると同時に必要な資金の一部を自力で調達するため、超過の金準備の売却で約4億ユーロを確保することを選択肢の一つと表明していた。
コスタ総裁は382.5トンの金準備によってポルトガル中銀はリスクに対する十分な備えがある数少ない中銀の一つになっていると強調した。昨年金準備の価値は3.6%上昇し、155億1000万ユーロとなっている。
同総裁はまた、国際支援を受けて以来緊縮財政を実施してきたポルトガルが、3年続いた景気後退から来年脱するという見通しは変わらないと述べた。中銀は2014年は1.1%のプラス成長と予想している。

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