米造幣局、投資用金貨・銀貨需要の一部に対応できず

米造幣局、投資用金貨・銀貨需要の一部に対応できず
米造幣局は2日、2020年から今年1月にかけて、投資用の地金型金貨および銀貨の需要に対応できなかった、と発表した。写真は、米ウエストポイント造幣施設で銀貨をチェックしている現場。2013年6月5日に撮影。(2021年 ロイター/Shannon Stapleton)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米造幣局は2日、2020年から今年1月にかけて、投資用の地金型金貨および銀貨の需要に対応できなかった、と発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けた需要の増加や造幣所の製造能力などが要因としている。
造幣局によると、2020年の米国での地金型金貨の売上高は258%、同銀貨は28%増加した。2021年に入ってもその傾向は継続しており、新型コロナ危機が生産に影響を及ぼす中、供給が追い付かない状態にあるという。
個人投資家がソーシャルメディア掲示板上で銀の買いを呼びかけたことで、銀価格は1日に8年ぶり高値を付けたが、ディーラーらは、価格急騰が始まる前から供給不足と輸送の遅れを手掛かりにしていた。
また造幣局は現在、イーグル金貨・銀貨のデザイン変更を行っているため、流通量が限定されている。
造幣局によると、1月に販売したイーグル金貨は22万0500枚で、前年の5万6500枚から290%増加した。新デザインのイーグル金貨・銀貨の流通開始は夏になるとみられ、現行デザインの生産量も限られるとしている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab