ゴールドコラム & 特集

過去に例のない1月の需要増で新規顧客数の記録を更新

・2021年1月にブリオンボールトにおける新規顧客数は最多記録を更新
・英国の投資家は、Brexitの開始に伴い貴金属需要増加を牽引
・銀においては、2月1日の新規顧客数は2020年2月の一ヶ月分へ

2021年2 月4日ロンドン: 昨年記録的な数の個人投資家が新たに金地金現物への投資を行った後、2021年1月には、更に過去に例のない数の個人投資家が貴金属投資を初めていたことが、ブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。

今年1月には、PCサイトとスマートフォンアプリで金地金、銀地金、プラチナの現物取引をオンライン市場で提供するブリオンボールトでは、過去の1月数値の記録を更新していた。

顧客がブリオンボールトで保管する金地金は38億ドル(4,020億円)相当と記録的な評価額となり、先月は、金地金需要総額と新規顧客数の両方において、創立以来15年の歴史の中で最も高い数値を記録していた。

これは、1月の最終週末に初めて口座を開設した人の数が記録的な数字となったことにも牽引されていた。そして、その需要は2月一週目にも継続し、2月初日の月曜日は、昨年の2月一ヶ月分の口座開設数とほぼ一致したため、1日で開設された新規口座数の過去最高記録をも更新することとなった。

「昨年のコロナ危機は、記録的な貴金属の需要に拍車をかけたが、今週は前例のない高い水準で新規口座開設が行われている。より多くの人々が、これまで以上に現物の金地金を貯蓄や投資に加えているということだろう。」とブリオンボールトのリサーチダイレクターのエィドリアン・アッシュは述べている。

先月の金地金需要は、0.4トンの顧客の売却量を遥かに上回り、2470万ドル(26億円)相当の資金流入という1月の記録を達成し、ノーザンロックが倒産した直後の2008年1月と4年後の欧州債務危機の際をも上回ることとなった。

2012年1月以来の銀需要に加え、プラチナ(主に工業用金属で、グリーンエネルギー技術や電子機器など幅広い用途に使用)の需要が継続していることから、すべての顧客資産の価値が米ドル建てで、前年同月比53.0%増(円建てで47.4%増)となっていた。

今週末の銀の保有総額は創設以来初めて10億ドル(1,050億円)を突破することとなった。



そこで購入者数と売却者数のバランスを表す金投資家インデックスは、先月前月比1.4%上昇して57.8に達し、2011年以来の1月としては最高値を記録していた。

この数値が50.0である場合、売却者数よりも購入者数が多いことを示している。昨年3月に世界的なコロナ危機により、金投資家インデックスは65.9に達し、8年半ぶりの高値を記録していた。

2021年1月には、ブリオンボールトで口座を新たに開設した顧客数は、前年同月比133.9%増で、過去10年間の1月の月間平均を127.3%上回っていた。

そして、これは英国と米国の投資家によって牽引されており、それぞれの国の新規顧客数は、前年同月比364.0%と242.9%増と上回っていた。

2月は1日月曜日に一日あたりの口座開設数の記録を更新し、昨年2月一ヶ月間の87.9%を1日で記録して始まっていた。

エィドリアン・アッシュは次のように述べています。

「新年は金・銀投資の新規口座開設が活発になる傾向がある。1月の新規口座開設は、過去10年間で7回、12ヶ月間の平均を上回っていた。

2020年にコロナ危機が始まって以来、金や銀を少しでも保有することの緊急性は、特に米国や英国の投資家の間で、これまで以上に高まっているようだ。景気回復に向けた厳しい見通しは、記録的な低金利、過去にない水準の緩和的金融政策、膨大な財政赤字と相まって、現物金地金の魅力を高めている。」



一方、銀地金投資家インデックスは、1月に10.3%上昇し、4ヶ月間の最高値の59.8となり、1月の数値としては過去10年では最も高い値を記録していた。

エィドリアン・アッシュは次のようにこの背景を解説している。

「先週のレディットユーザーによる銀地金の購入を促す投稿は、水曜日の夜から銀価格を20%押し上げた。そして、2021年の銀地金は、世界の経済環境を背景とし、特にグリーンエネルギーや5G通信設備の導入による産業需要の堅調な見通しの両面から見ても、確かなものであると考えられる。

新たな関心が高まる中で、銀貨などを販売する地金商は在庫が尽いているが、専門市場の保管場所には十分な在庫がある。そこで、品不足というのは、単に短期的なロジスティックスによる問題であり、銀の在庫不足ということではない。

このような状況の中で、銀地金を購入する際には、需要を満たすことに苦労しているディーラーがいるため、コインや小型地金のマージンが上昇することに注意しなければならない。また、専門市場以外で銀を購入する際には、英国や欧州の投資家は付加価値税(VAT)を支払わなければならないことも気をつけるべきだろう。これは、専門市場の地金のみを提供しているブリオンボールトを利用している人々が避けられる費用だ。」


以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現時点で9万人を超える175カ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
多くの世界の中央銀行の金準備を上回る規模の金地金をブリオンボールトで購入し保管している顧客は89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住し、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。

ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。

ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。

さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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