金相場、物価高への懸念強まり上昇も
ワールド・ゴールド・カウンシル アジア太平洋地域CEOアンドリュー・ネイラー氏
――金相場の国際指標となるニューヨーク先物は、1トロイオンス1800ドル前後で値動きは膠着しています。今後の見通しは。
「米国などのインフレと金利の動向を考える必要がある。将来的に想定される米連邦準備理事会(FRB)による利上げは、(金利の付かない)金に投資する際の機会損失が増えることを意味し、価格の低下要因だ。一方で各国の中央銀行の買い増しはスローダウンの兆しが見えるが、依然として調達の方が多...