ロシア、通貨ルーブルの金相場との連動を検討=大統領府

ロシア、通貨ルーブルの金相場との連動を検討=大統領府
ロシア大統領府は29日、プーチン大統領が通貨ルーブル相場を金やその他の商品にペッグ(連動)させることを検討していると明らかにした。2021年3月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov/Illustration/File Photo)
[29日 ロイター] - ロシア大統領府は29日、プーチン大統領が通貨ルーブル相場を金やその他の商品にペッグ(連動)させることを検討していると明らかにした。
プーチン氏の側近のパトルシェフ安全保障会議書記は26日、ルーブル相場を金相場などにペッグさせることが検討されているとし、そうすることでロシアは自国の金融システムに対する「主権」を強化できるとの考えを示していた。
これについて大統領府のペスコフ報道官はこの日の記者会見で「プーチン大統領はこの件について検討している」と述べた。
ロシア中央銀行は3月、6月30日まで金を1グラム=5000ルーブルで購入すると発表。ルーブルを金相場にペッグさせるための準備とみられていた。ただ、その後ルーブル相場が力強く上昇したことを受け、中銀は固定相場での買い取りを取りやめた。
ナビウリナ中銀総裁はこの日、記者団に対し、ルーブル相場の金とのペッグについて「全く検討されていない」と述べている。
ロシアは世界で採掘される金の約10%を生産。実際にルーブル相場が金にペッグされれば、100年以上ぶりになる。

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