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インフレ懸念が株式及び債券市場を揺さぶる中で 金投資需要は10ヶ月ぶりの高さへ急増

2022年5月3日ロンドン – 主要中央銀行が数十年来で最悪のインフレに対応するために金利を引き上げるという予想から、世界の株式市場と債券価格が急落する中で、オンラインの貴金属取引プラットフォームとして世界有数のブリオンボールトにおいて、4月に金現物への投資需要が10ヶ月ぶりの高さまで急増していたことが明らかとなった。

ブリオンボールトの顧客による金売却分を差し引いたネット金購入量は、先月ほぼ1/4トン(236kg)と、昨年6月以来最大の購入量となっていた。

そこで、3月の少ないながらもネット購入量との総計は、2022年年初の500キロのネット金売却量の51.8%と半数を超える量を取り戻し、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、トロント、チューリッヒに保険をかけて保管されている金地金の総量は47.2トンで、評価額は29億ドル(5070億円)相当となっていた。

ブリオンボールトのリサーチディレクターであるエイドリアン・アッシュは、「インフレが通貨、債券、株式を直撃する中、これら資産価値の急落は投資家を金で分散投資させることを促し続けている。」と述べている。

「中央銀行はインフレに大きく遅れをとっているため、現金と債券の実質リターンは1970年代よりも深いマイナスが続いており、それが希少で現物資産であり、歴史的に富を保全するとされている金への需要を高めている。」



4月の金購入者数は、ロシアのウクライナ侵攻で月間ベースで2年前のコロナ危機発生時以来最も早いペースで金購入者数が急増した3月の数値から25.3%減少していた。

一方、金売却者数は前月の半数近い46.4%減となり1月以降で最も少なくなっていた。

そのため、現物金地金に対する個人投資家のセンチメントを表す金投資家インデックスは0.3ポイント上昇し54.2となり、過去7ヶ月で最高の水準に達していた。

一方、ドル高は金価格を3月の記録的な月間平均から押し下げ、0.7%安のトロイオンスあたり1934ドルと下げていた。

しかし、ユーロ建てと英国ポンド建ての金価格はそれぞれ1.2%以上上昇し、ユーロ建ての新記録となる1790ユーロ、英国ポンド建ての平均価格は1496.50ポンドと、2020年8月の記録をわずか3.50ポンド下回る水準まで上昇していた。

「金利の上昇は、貴金属は金利を産まないことからも、金にとって逆風となる。そして、今週の米国FRBによる0.5%の利上げ観測が広がる中でのドル高が、金の強さを覆い隠している。」とアッシュは述べている。

「欧州の株式市場が今年に入ってから10%下落したのに対し、金はユーロと英ポンド建ての両方で10%上昇している。それぞれの国の人口を考慮したG7諸国の中央銀行の政策金利は、平均的に6.3%へと急騰しているインフレにとは比較にならないほど出遅れている。そのような中で、金価格は2022年4月末までにすでに7.2%上昇している。」



金とは異なり、銀の価格は、その需要の半分以上(52%)が工業用途であることからも、4月にはすべての主要通貨で下落していた。ちなみに、金の工業用途は全体ののわずか8%。

そのような中で、銀投資家インデックスは、2021年6月以来の速いペースで上昇し、2.4ポイント上昇の53.6と4ヶ月ぶりの高水準となっていた。

銀の需要も重量でプラスとなり、ブリオンボールトの顧客は5ヶ月ぶりにネット購入を記録し、顧客の総保有量は3月末の10ヶ月ぶりの低い数値から約6トン増の1,220トンで、評価額9億ドル(1200億円)相当まで拡大していた。

以上

連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子 
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804  
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com

ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀・プラチナ地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業。2005年にサービスを開始し、現時点で10万人を超える175カ国の顧客(89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住)が、390億ドル(5,070億円)相当の資産を保管して、専門市場の取引料率の低さと、流動性の高さ、そして厳重なセキュリティーという恩恵を受けている。また、ブリオンボールトのサービスは自己投資型個人年金の英国のSIPPや米国のIRA口座、信託口座、企業やチャリティー団体が現物金地金を保有するためにも使われている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•    オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•    米国ドル・ユーロ・英国ポンド・日本円の利用が可能。
•    地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•    日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされた4つの企業の1社となった。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp

ブリオンボールト

プロフィール

ブリオンボールト

BullionVault

英国最大手のオンライン金地金取引サービス提供。英国女王賞を2009年に革新部門、2013年に国際取引部門で受賞。7万人を超える顧客の約38.7トンの金地金を保管。 ロンドン貴金属市場協会の正会員。ワールド ゴールド カウンシルの関連会社とロスチャイルドファンドが資本参加。

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