2022.11.20
# 中国

中国が「金」を大量に購入しているワケ…台湾侵攻はすでに秒読みか

金市場で不穏な動きが始まった

謎の中銀が金を買い漁っている

11月1日、金市場を揺るがす驚きのレポートが発表された。国際調査機関「ワールド・ゴールド・カウンシル」によると、7~9月期、世界全体の中央銀行(以下、中銀)による金の購入量が399トンに及んだという。この数字は、これまでの記録の実に約2倍だ。

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注目すべきは、公に名前が判明している中銀の購入が、そのうちの25%弱にとどまるという点だ。それ以外の大規模購入がどこの国の中銀によるものかは特定されておらず、憶測が飛び交っている。

だが、金相場に詳しいマーケットアナリストの豊島逸夫氏は、謎の買い手の正体は”あの国”しかないと指摘する。

「消去法でいくと、中国以外ありえません。大半の中銀は金の購入量をIMF(国際通貨基金)に報告しますが、報告をしない中銀も存在します。そのうち、これほどの購入能力を有するのはロシアか中国。ロシアは今、ウクライナ侵攻による経済制裁で中銀が金売買をできません。よって残るのは中国だけなのです」

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