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金が「最良のヘッジ」との見方、米債務上限巡る懸念高まる-RBC

  • 交渉難航で金相場を短期的に押し上げる素地、最高値更新も射程圏内
  • 市場では年内の利下げが予想され、利息生まない金の支援材料に

米連邦債務の上限問題を巡る懸念が高まり、金融市場が大きく混乱する可能性に投資家が備える状況は金相場にとってプラスだと、RBCキャピタル・マーケッツが指摘した。

  バイデン大統領とマッカーシー下院議長が行き詰まりを解消するために12日に予定していた会談を延期したことで、米国のデフォルト(債務不履行)回避に向けた合意への期待が後退。RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、クリストファー・ルーニー氏は、交渉難航を受けて、金相場を短期的に押し上げる素地ができ、史上最高値更新も射程圏内とみる。

  ルーニー氏はリポートで、「最終的に合意に至ることを想定するにしても、期限が近づくにつれ、財政面での懸念が拡大する可能性を無視することはできないだろう。短期的には、金が最良のヘッジと考える」と分析した。

  一方、市場では年内の利下げが予想されており、これも利息を生まない金の支援材料だ。

  金スポット相場は11日に0.7%下落し、12日はシンガポール時間午前8時38分(日本時間同9時38分)現在、1オンス=2017.07ドルと0.1%上昇している。

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原題:Gold Looks ‘Best Hedge’ as Debt-Ceiling Angst Builds, RBC Says(抜粋)

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