「金」先物価格 最高値更新 イスラエル・パレスチナ情勢懸念で

大阪取引所で取り引きされている「金」の先物価格が最高値を更新しました。イスラエル・パレスチナ情勢がいっそう緊迫する中、比較的安全な資産として金を買う動きが広がっているとみられます。

大阪取引所で取り引きの中心となる「来年8月もの」の金の先物価格は今月14日の未明の取引で一時、1グラム当たり9262円まで上昇し、取り引き時間中の最高値を更新しました。

取り引き時間中の最高値を更新したのは先月21日以来です。

また、大手貴金属会社「田中貴金属工業」が16日発表した国内の金の小売価格は1グラム当たり1万233円まで値上がりし、営業日としての最高値を更新しました。

イスラエル・パレスチナ情勢がいっそう緊迫化する中、世界経済の先行きに対する不透明感から比較的安全な資産として金を買う動きが広がっているとみられます。

市場関係者は「金の価格上昇は世界経済の先行きに対する投資家の不安心理を反映している。イスラエル・パレスチナ情勢が今後さらに悪化する事態になれば、金の価格はさらに上昇する可能性がある」と話しています。